JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

ニュースリリース- 2017年04月10日

2016年度小型・軽トラック市場動向調査について

一般社団法人 日本自動車工業会(会長:西川 人)は、2016年度に実施した『小型・軽トラック市場動向調査』の結果をまとめた。

この調査は、小型・軽トラックユーザーの保有・購入・使用実態などを時系列的に捉え市場構造の変化を把握するためにアンケートを隔年で実施しているものであり、今回は以下の点の把握も行なった。

(1) 安全意識と先進安全技術
(2) 環境意識と次世代環境車
(3) 農家におけるトラック・バン
(4) 運転手不足に対する対応と課題

調査結果の主な特徴は以下のとおり。

  • 保有状況と変化の背景
    小型・軽トラック・バンの保有台数は減少傾向が継続。

  • 需要構造の実態
    2016年の小型・軽トラック・バン全体の需要は前年レベルを維持。買い替え需要は増加。

  • 使用実態
    走行距離は長距離化、行動半径は狭小化。配送・納入先では軽は一般消費者が中心。
    高速道路利用度の高い運輸業では、高速道路の利用頻度は前回並みだが、短距離利用が増加している。

  • 今後の購入・保有意向
    次期買い替え意向車は、同タイプ・同クラス歩留まり意向率が高い傾向に変化はない。
    ただし、軽ボンバンは乗用車タイプ意向が高い。
    事業所における今後1〜2年の保有意向をみると、全体では前回からほぼ変わらず。
    運輸業では前回に続き、増加意向の事業所が減少意向の事業所を上回る。

  • 安全意識と先進安全技術
    運輸業では安全性への意識が高く、先進安全技術に対する魅力度も高い。

  • 環境意識と次世代環境車
    ハイブリッド車の受容性は高まっているが、他の次世代環境車への購入意向はまだ低い。

  • 農家におけるトラック・バン
    保有、買い替え意向車とも軽トラック中心であるものの、保有車では軽乗用車が増加傾向。

  • 運転手不足への対応と課題
    運転手不足が著しい運輸業では女性及び若年運転手の積極採用の意向。

報告書は一般向けに配布するとともに、当会ホームページにも掲載する。

以 上

ご参考:2016年度小型・軽トラック市場調査の概要