社団法人 日本自動車工業会(会長:青木 哲)は、2008年度に実施した小型・軽トラック市場動向調査の結果をまとめた。
この調査は、小型・軽トラックユーザーの保有・購入・使用実態などを時系列的に捉え市場構造の変化を把握することに加え、自動車に関する法令や条令の施行・改定や少子高齢化といった小型・軽トラック市場を取り巻く社会的な環境の変化を踏まえ、以下の点の把握も行なった。
(1) 運転者の採用状況
(2) 大気環境改善などに対する意識
(3) 免許制度改正の影響
(4) 農家におけるトラック・バンの動向
(5) 駐車違反取り締まり強化の影響
調査結果の主な特徴は以下のとおりである。
- 横ばいで推移していた小型・軽トラックの需要台数が減少。
- 物資輸送量は微減。コスト重視で輸送の外部委託化傾向。
- 経営状況は悪化。今後は輸送量、保有台数とも減少見通し。
- 運転手の高齢化は進展。今後の採用拡大は、AT限定およびパートの運転手。
- 地球温暖化など環境改善に対する関心高まる。
- 新免許制度認知は高まる。運輸業で今後の中型免許採用拡大の兆し。
- 農家ユーザーの高齢化進展。後継者不足も深刻化。
- 燃料サーチャージ制を荷主から受け入れられた運輸業は17%。
- 駐車違反取り締まり強化の影響は、沈静化しつつあることが窺われる。
ご参考:2008年度小型・軽トラック市場調査の概要
以 上