JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

会長会見  2013年09月19日

日本自動車工業会
豊田会長

2020年オリンピックの東京開催について

  • 東京が2020年オリンピックの開催地として選ばれたことについて心から嬉しく思う。オリンピック招致に向けて努力された方々すべてに「おめでとう」と申し上げたい。
  • オリンピックが成功するよう我々自工会としても精一杯努力していく。オリンピック開催が経済対策の第4の矢になることを期待している。

「大学キャンパス出張授業」の開催について

  • クルマ離れということで諦めるのではなく、我々の方から若者に近づき、若い人たちに少しでも自動車産業やクルマに興味を持っていただくことを目的として、9月下旬から10月下旬の間、自動車会社のトップが複数の大学で講演会を実施する「大学キャンパス出張授業」を開催する。

「お台場モーターフェス」の開催について

  • また、東京モーターショーに先駆け、クルマ・バイクに触れて、その魅力を感じてもらうためのイベント「お台場モーターフェス」を開催する。
  • 公道で行う「ODAIBA モーターパレード」や、クルマ・バイクでのパフォーマンス「シルク・ド・モビ」など様々なイベントを実施する。

消費税増税に対するスタンスについて

  • 次の世代にツケを回すことなく日本が今後も持続的成長を実現し、将来にわたって安定した国民生活を維持していく基盤を整備するために、消費税の引き上げは必要と考える。
  • ただし、消費税引き上げが実施されれば、自動車の国内販売は落ち込み日本経済にも悪影響が生じることになる。
  • 自動車が今後も日本を元気にしていくため先頭になって走れるよう、車体課税の軽減および廃止に取り組んでいく。

自動車取得税廃止の際の代替財源について

  • 自動車取得税が廃止された際の代替財源として、軽自動車税の引き上げを検討する案が浮上しているが、日本の自動車関係諸税は他国と比べて過重な負担となっており、その不公平を無くすべく、二輪車、軽自動車、登録車の垣根なく自動車関係諸税の見直しをお願いする。

賃金引き上げについて

  • 年に1回、課題を明確にして話し合う労使交渉の場があり、その中で、労使の信頼関係をもとに双方の立場を主張し合い、理解し合った上で、賃金は決めていくものである。
  • 日本のものづくりを守ることができる、企業の競争力を持続的に維持できるレベルでの賃上げはどうあるべきかを各社が判断し、持続的成長、持続的競争力につながる決断がなされることを期待する。

自動運転技術について

  • 移動においてドライバーに自由を与えているのが自動車というモビリティであり、その自由を損なうことなく、より快適で安全な自動運転の技術が研究されている。
  • ITS世界大会や東京モーターショーでは、自動車メーカーが考える最新の自動運転技術をご覧いただけると思う。

豊田英二氏の逝去について

  • トヨタのみならず日本の自動車の歴史を見ても自動車業界の支柱を失ったが、豊田英二氏が育てた会社や人が様々な分野で頑張っている。
  • 現役世代が自動車産業を発展させていくことが、豊田英二氏の恩に報いることになると思う。

以上