JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

ニュースリリース- 2016年04月08日

2015年度乗用車市場動向調査について

一般社団法人日本自動車工業会(会長:池 史彦)は、2015年度に実施した乗用車市場動向調査の結果を取りまとめました。
本調査は、単身世帯を含む全国の一般世帯における乗用車の保有、今後の購入意向などを隔年毎に調査し、需要の質的変化の見通しに役立てようとするものであります。
今年度は保有状況・使用実態・今後の購入意向等について時系列の動きに主眼を置きました。
また、トピックとして次世代自動車・先進安全技術・次世代技術・若年層に注目しました。

I.時系列調査結果の主な特徴

  1. 乗用車市場動向
    • 乗用車世帯保有率は80.6%。地方圏で高く、独身期と高齢期で低い傾向は変わらず。
    • 車保有と利便性・必要性との関係は、首都圏及び地方都市部では利便性よりも必要性との関係が強く、地方圏周辺及び郡部では利便性との関係も強い。
    • 車種タイプ・車型別保有率は、軽の増加傾向、軽を含めた複数保有も増加傾向とダウンサイジングが継続。
    • 非保有の理由は経済的要因が上位。低年齢層で購入意向がやや高い。
  2. 乗用車ユーザーの特性と使用状況
    • ユーザー層の特性は、高齢層比率が安定、女性層の増加が継続し、主運転者のほぼ半数を占める。
    • 使用用途は「買物・用足し」中心の使用は変わらず。維持費は約5割が負担を感じている。
  3. 購入状況
    • 購入形態と流入・流出構造は、ダウンサイジングが継続。
    • 前保有車の保有長期化傾向は変わらず。前保有車新車の保有期間は7.5年で、10年超の長期保有車は25%を占める。
  4. 今後の保有・購入動向
    • 今後の保有は、減車意向・保有長期化意向が継続。
    • 購入意向は、ダウンサイズ意向が継続。次世代エンジン意向は約3割。

II.トピック調査結果の主な特徴

  1. 次世代自動車への意識
    ハイブリッド車と電気自動車は6割を超える認知。他の次世代自動車の認知は伸び悩む。
  2. 先進安全技術車に対する意識
    運転を続ける上での不安をカバーする「予防安全技術」の魅力度が高い。60 歳以上で魅力度が高い傾向は変わらず。
  3. 次世代技術に対する意識
    • 自動運転車に関心があると答えた人は約4割。
    • 超小型モビリティは5割弱が認知。購入・利用意向者は2割強。
    • コネクテッドカーに対して欲しい機能は「口頭で目的地やニュース検索できる機能」「リアルタイム渋滞情報」「ロードアシスタントサービス」。
  4. 若年層分析(四輪非保有者)
    • 車関心層は3割程度。3割は全く関心なし。
    • 車購入意向層は4割強。非意向層が5割を超える。
    • 車については利便性向上のメリットを認識している一方で、経済的負担感によるデメリットも強く感じている。
    • 貯蓄に積極的な堅実消費志向。

調査の詳細は調査報告書をご覧ください。
報告書は、当会ホームページにも掲載する。
乗用車市場動向調査  http://www.jama.or.jp/lib/invest_analysis/four-wheeled.html

以 上

ご参考:2015年度乗用車市場動向調査の概要