一般社団法人日本自動車工業会(会長:豊田 章男)は、2013年度に実施した乗用車市場動向調査の結果を取りまとめた。
本調査は、単身世帯を含む全国の一般世帯における乗用車の保有、今後の購入意向などを隔年毎に調査し、需要の質的変化の見通しに役立てようとするものである。
今年度は保有状況・使用実態・今後の購入意向等について時系列の動きに注目することに主眼を置いた。
また、トピックとして次世代自動車・先進安全技術や高齢層に注目した。
I.時系列調査結果の主な特徴
- 乗用車市場動向
- 乗用車世帯保有率は82%。地方圏で高く、独身期と高齢期で低い傾向。
- 車の保有は、利便性よりも必要性との相関が高い。
- 車種タイプ・車型別保有率は、軽の増加傾向が継続。軽を含めた複数保有も増加傾向。
- 非保有の理由は経済的要因が上位。独身期や長子が中学生以下の世帯で意向がやや高い。
- 乗用車ユーザーの特性と使用状況
- ユーザー層の特性は、高齢層及び女性層の増加が継続。
- 使用用途は「買物・用足し」中心。維持費は約6割が負担感あり。
- 購入状況
- 購入形態と流入・流出構造は、ダウンサイジングが継続。
- 前保有車の保有長期化傾向は変わらず。
- 今後の保有・購入動向
- 今後の保有は、減車意向・保有長期化意向。
- 購入意向は、ダウンサイズ意向が継続。
II.トピック調査結果の主な特徴
- 次世代自動車への意識
ハイブリッド車は一般化。他の次世代自動車は普及途上。
- 先進安全技術車に対する意識
「予防安全技術」の魅力度が高い。60歳を境に魅力度が上昇。
- 消費税率引き上げによる車の購入意欲への影響
消費税率引き上げによって車の購入意欲に影響があると答えた人は約7割。
- 高齢層の特性
- 健康状態がよく、有職者が多く、資産も比較的持っている。
- 運転意欲、買い替え意欲はまだまだ衰えない。
- レジャー用途が多い「健康・資産1千万円以上」や「首都圏」の高齢者。
- 「視力」「注意力」「反応の速さ」に身体の衰えを自覚し、それを補うための機能や技術を要望。
なお、上記の特徴ならびに詳細については報告書をご参照いただきたい。
報告書は、当会ホームページにも掲載する。
乗用車市場動向調査 http://www.jama.or.jp/lib/invest_analysis/four-wheeled.html
以 上
ご参考:2013年度乗用車市場動向調査の概要