1)乗用車世帯保有率・複数保有率
乗用車世帯保有率は82%。地方圏で高く、独身期と高齢期で低い傾向
- 13年の乗用車世帯保有率は82.0%。乗用車複数保有率は39.1%。
- 乗用車世帯保有率は地方圏で高く、独身期と高齢期で低い傾向は変わらず。
- 乗用車複数保有率は首都圏周辺部と地方圏周辺部・郡部で高く、独身期と高齢期で低い傾向は変わらず。
2)保有状況と利便性・必要性との関係性
車の保有は利便性よりも必要性との相関が高い
- 保有率は不便と感じる比率(利便性)よりも必要と感じている比率(必要性)と近く、必要性との相関が高いと思われる。
3)車種タイプ・車型別保有率
軽の増加傾向が継続。軽を含めた複数保有も増加傾向
- 「大・中・小型」の減少傾向、「軽乗用車」の増加傾向が続いており、市場全体ではダウンサイジングが継続しているといえる。
- また、排気量でも、「660cc以下」の増加、「1701cc以上」の減少傾向が継続。
- 「軽」は地方圏周辺部・郡部、低年収層、家族成熟期で高い傾向は変わらず。
- 複数保有の組み合わせでは「軽同士」「軽+大衆車」の軽を含めたスモールカーの組み合わせが増加傾向。一方、「大・中・小型車」との組み合わせは減少傾向。
4)非保有とその理由
非保有理由は経済的要因が上位。低年齢層で購入意向がやや高い
- 四輪自動車の非保有世帯は全体の15%。首都圏中心部、独身期・高齢期で高い傾向。
- 現在非保有理由は、保有中止世帯、保有未経験世帯とも経済的要因が上位。
- 非保有世帯の今後の購入意向は6%。独身期や長子が中学生以下の世帯で意向がやや高い。
1)ユーザー層の特性
高齢層及び女性層の増加が継続
- 主運転者の世帯ライフステージは高齢期が1/4を占める。続柄は家計の中心者が約6割。
- 主運転者における女性比率は4割強。60歳以上の高齢層が1/3を占める。
2)使用状況
使用用途は「買物・用足し」中心。維持費は約6割が負担感あり
- 主使用用途は「買物・用足し」が4割強。月間走行距離は400kmを下回る。
- 複数回答の使用用途では、首都圏及び独身期〜家族形成期でレジャーが高い傾向。
- 維持費の「負担感大きい」計は58%。「車検代」「自動車税」「自動車重量税」「自賠責保険料」「任意保険料」は7割が負担を感じている。
- 実燃費は7〜12km/リットルが半数を占める。
1)購入形態と流入・流出構造
ダウンサイジングが継続
- 軽は上級クラス+RVからの流入が4割程度。
- 小型車は下級クラス移行が上級クラス+RV移行を上回る。
- 現保有車の購入決定者は主運転者が74%。購入のきっかけは「手放した車が一定基準に達した(車検時期が来たり、走行距離が一定に達した等)」等、前保有車の経年変化が上位。
2)前保有車の保有期間
保有長期化傾向は変わらず。
- 前保有車の保有期間は6.9年。前保有新車では7.5年、10年超の長期保有者が24%を占める。
- 首都圏に比べ、地方圏で長期化。