ニュースリリース- 2005年01月21日超低硫黄軽油(硫黄分10ppm以下)の供給に伴う日常点検等の励行について(社)日本自動車工業会は、石油精製・元売各社が2005年1月より硫黄分10ppm以下の超低硫黄軽油の全国供給を開始したことに伴い、ディーゼル車ユーザーに対し、日常点検や定期点検の励行についてホームページに掲載した。 これは、超低硫黄軽油は全てのディーゼル車に使用することが可能だが、長期間使用しているディーゼル車(特に路線バス)で超低硫黄軽油を給油すると、燃料噴射ポンプのゴム製シール材から燃料にじみの発生する可能性があるためである。なお、軽油は極めて引火性が低く単体で燃えることはない。 燃料にじみの原因は、(1)軽油中のアロマ成分は燃料噴射ポンプに使われているゴム製シール材を膨張させる性質があるが、超低硫黄軽油では硫黄分低減に伴ってアロマ成分も低下する、(2)長期間使用しているディーゼル車では、シール材の熱劣化が進んでシール材が硬化している場合があり、アロマ成分が低下することによりシール性が低下することによる。 万一、日常点検や定期点検で燃料のにじみを確認された場合は、早めに最寄りの自動車販売会社等に相談いただきたい。 なお、2001年より東京都等で試験導入された低硫黄軽油(硫黄分50ppm以下)では、7〜8年以上使用している一部の路線バスにのみ、燃料噴射ポンプから軽油のにじみが確認された。 また、自工会ではホームページの内容を、よりバス事業者向けに特化した啓発ポスターを8,000部作成し、バス事業者等に配布をしている。 以 上 |
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