ニュースリリース-　2004年04月27日

２００３年度の福祉車両販売実績について

ここ数年来、高齢者向け需要の顕在化等により、小型車及び軽自動車において、昇降シート車、車いす移動車を中心に福祉車両に対する需要が増加している。また２００３年度は、自動車NOx・PM法や首都圏条例の影響による規制適合車への代替促進によりバスの需要も伸び、福祉車両全体では、４４，０２３台・前年度比１１６．５％となった。福祉車両の販売については、自工会にて統計をとりはじめた９２年度から毎年堅調に伸び続けている。

〈２００３年度の車種別販売状況〉

1. 軽自動車は、９，７８５台・前年度比１１０．３％となった。
   車いす移動車を中心に、低価格で小回りのよさが受け入れられ、施設での個別対応や個人向け需要が依然として大きく、根強い需要に支えられ、堅調な伸びを示している。



2. 小型車は、２８，０１５台・前年度比１１４．３％となった。
   高齢者の増加により車いす移動車の他、昇降シート車を中心に乗降しやすい車両も増加の傾向にある。施設向けの需要増や新規車種の投入及びモデルチェンジもあり堅調に増えている。



3. バスは、６，２２３台・前年度比１４１．０％となった。
   公共交通機関としての底堅い需要に加え、２０００年１１月施行の交通バリアフリー法対応による低床式路線バスへの切り替え、更には、自動車NOx・PM法や首都圏条例の影響による代替もあり、特に首都圏の一都三県で大幅な伸びをみせている。

注）．

1. 自工会会員メーカーとして把握できる販売台数を集計したもので、ユーザーが直接架装メーカーに持ち込み改造したものは集計されていない。
• 「運転補助装置付車」の市場は、自工会会員メーカーとして把握できていない架装メーカー扱いのものを含めると5,000台程度と推定される。
2. 車種区分は、福祉車両ＷＧにて装置を基準に分類したため、道路運送車両法とは異なる。
   • 小型車には、乗用車と商用車（バンタイプ）が含まれている。
   • その他は、個別対応、ストレッチャー、後席回転シートなど。
   • 定員１１人以上をバス、定員１０人以下はマイクロバス（小型車）とし、車両法区分のバスとは異なる。

表：2003年度福祉車両の市場動向

以　上