一般社団法人 日本自動車工業会(以下 自工会、会長:豊田 章男)は、このたび、環境に関する2012年度の様々な取り組みをまとめた「環境レポート 2013」を発行した。
自工会並びに自動車メーカー各社は、クルマが人や自然とより良い形で共生できる社会の実現を目指して、地球温暖化対策や大気環境改善、循環型社会構築のためのリサイクルシステムの実現等、多岐にわたる取り組みを進めている。
本レポートでは、製品設計・開発段階から生産・使用・リサイクルに至るライフサイクルを通した様々な取り組みについて、分野・テーマごとに目標(含む数値)を掲げ、その実績等の報告を毎年行っている。
2012年度における主な取り組み(本レポートの3ページ)の概要は以下のとおり。
○燃費基準の早期達成
ガソリン乗用車の新車販売平均燃費は年々向上し、2015年度燃費基準平均相当レベル(17.5km/リットル)を上回る21.6km/リットル(10・15モード)に達した。
○低排出ガス認定車の積極的な導入
新車に占める割合は98%超となった。平成17年排出ガス基準75%低減車(☆☆☆☆)はそのうちの96%以上を占めた。
○生産における環境保全
2012年度のCO2排出抑制は90年度比▲35%(549万トン)、2008-2012年度の5カ年平均は▲40%(505万トン)となり、目標である2008-2012年度の5カ年平均▲25%(632万トン)を下回った。
VOC排出抑制は2000年度比▲54.8%となり、2010年度目標▲40%を達成している。
○自動車リサイクルへの対応
ASR(シュレッダーダスト)のリサイクル率は93〜96.8%に向上し、2015年度以降の目標値(70%以上)を大きく上回った。
※自動車全体のリサイクル率は95%超となる。
○発行部数:1,000部
※本日、当会ホームページ(http://www.jama.or.jp/eco/wrestle/eco_report/index.html)にも本レポートを掲載する。
○配 布 先:政府・関係省庁、マスコミ、一般
○レポートの構成:
- 自工会の主な取り組み
(主な取り組み、基本的な考え方、道路交通セクターへのCO2削減の提言)
- 製品開発
(1)地球温暖化対策
(2)次世代自動車の普及
(3)カーエアコンに関する温暖化対策
(4)大気環境の改善
(5)車室内VOC(揮発性有機化合物)の低減
(6)騒音への対応
- 生産における環境保全
(1)生産(CO2や廃棄物の低減、大気汚染防止等)
(2)物流
- リサイクルの促進(フロン、エアバッグ、ASRの引取り状況やリサイクル率)
- 交通対策とエコドライブの普及
以 上