JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

ニュースリリース- 2012年09月18日

自工会・2012年秋季交通安全キャンペーンのご案内

一般社団法人日本自動車工業会(会長:豊田 章男 以下自工会)は、9月21日(金)〜10月31日(水)までの間、政府が実施する秋の全国交通安全運動と連動し、「自工会・2012年秋季交通安全キャンペーン」を実施する。
  *主催:内閣府他、期間:9月21日(金)から9月30日(日)

2011年中の交通事故発生状況をみると、死者数は4,612人で、11年連続減少し、ピーク時(1970年の16,765人)の3割以下となった。また、2004年に過去最悪を記録した交通事故発生件数および負傷者数も7年連続で減少した。しかし、交通事故死者数、事故発生件数、負傷者数ともに、依然として高いレベルにあり、政府としては、2018年を目途に、交通事故死者数を2,500人以下とする目標に向け、世界一安全な道路交通の実現に取り組むこととしている。

未だに、年間5千人近くの尊い命が交通事故により亡くなっているという現状や交通事故が国民生活の身近な問題であることを踏まえ、自工会としても、一層の車両安全対策に取り組むとともに、交通安全活動の一環として、引き続き政府の削減目標の実現に協力し、秋季交通安全キャンペーンを実施する。もって、安全な交通社会の実現を目指す。

特に、交通事故死者の半数を占める高齢者の交通事故防止対策では、初めての取り組みとして、地域と連携協力することとし、茨城県交通対策協議会と協力して、交通安全啓発を実施する。

<秋季交通安全キャンペーンの展開>

1.考え方

  • 四輪ドライバー向けメインテーマ:後席シートベルトの着用促進
    2008年6月より後席におけるシートベルトの着用が義務化されたが、2011年の後席シートベルトの一般道の着用率は、運転席97.5%、助手席92.7%に比べ、33.2%と依然として低い着用率であること、また、後席のシートベルト非着用者の致死率は着用者の3倍以上である実態から、後席でのシートベルト着用の徹底を呼びかける。

  • 四輪ドライバー向けサブテーマ:高齢者の歩行中の交通事故死者低減
    薄暮時に多い、高齢者の歩行中の交通事故を防止するため、四輪ドライバーに夕方早めのヘッドライト点灯を呼びかける。

  • 二輪ライダー向けテーマ:ヘルメットの正しい着用促進
    2011年の二輪車乗車中の交通事故死者数は、846人で、損傷部位の46.9%は頭部に受けている。
    また、846人のうち96.3%はヘルメットを着用していたにもかかわらず、そのうちの32.1%が事故時にヘルメットが脱落しており、その原因たる、あごひもの緩み、不締結を防ぐため、ヘルメットの正しい着用の徹底を呼びかける。

  • 高齢者対策のテーマ:高齢者の歩行中の死亡事故を防止するため交通安全啓発活動を推進
    高齢化が急速に進む中で、交通事故死者の約半数を高齢者が占め、その半数近くが歩行中であり、そのうち、夜間は、昼間の2倍近くになっている。こうした情勢を踏まえ、高齢者の歩行中の死亡事故を防止するため、茨城県内において、9月から年末にかけて、茨城県交通対策協議会と協力し、交通安全啓発活動に取り組む。

2.展開の概要

1) 訴求テーマ

実施期間

2012年9月21日(金)〜10月31日(水)

四輪ドライバー向けテーマ

【後席シートベルトの着用促進(メインテーマ)】
■訴求対象:四輪ドライバー及び同乗者 ■スローガン:後席もシートベルト

【高齢者の歩行中の交通事故死者低減(サブテーマ)】
■訴求対象: 四輪ドライバー ■スローガン:夕方早めのヘッドライト点灯

二輪ライダー向けテーマ

【ヘルメットの正しい着用促進】
■訴求対象:二輪ライダー及び同乗者 ■スローガン:あごひも、しっかり
 

実施期間

2012年9月1日(土)〜12月31日(月)  茨城県内
高齢者対策 ドライバー  ■夕方早めのヘッドライト点灯促進
高齢者    ■反射材の活用促進

2) 具体的展開

  • 啓発CMは、「後席シートベルトの着用啓発」に、[1]高齢者の歩行中の交通事故死者低減への具体的な運転行動を促す「ライトオン編」を組み合わせたものと、[2]ヘルメットの正しい着用促進を啓発する「ヘルメット編」を組み合わせたものの、2タイプを作成し展開する。

「後席シートベルト着用啓発CM」に、ライトオン編:夕方早めにライトオン」を組み合わせたものと、「ヘルメット編:あごひも、しっかり」を組み合わせたものの2タイプを作成する。

屋外大型ビジョンCM

通行量の多いスポットに設置されている全国の屋外大型ビジョン40媒体で展開。

タクシー車内モニターCM

首都圏のタクシー約1,200台の車内モニターで放映 。

ハイウェイビジョンCM

東・中・西日本高速道路のサービスエリア内に設置されたインフォメーション用のハイウェイビジョン約100ヶ所で放映 。

キャンペーンサイト

交通安全への「理解」と「体験」をテーマとし、安全への意識喚起を目的としたサイトを開設。TVをモチーフしたサイトで分かり易く交通安全の啓蒙を図る。
http://campaign.jama.or.jp/
(春季キャンペーンのサイトを継続展開)

  • 茨城県交通対策協議会と連携して行う高齢者対策では、ドライバーには、夕方早めにヘッドライトを点灯するよう呼びかけるとともに、高齢者には、歩行中に反射材を活用するよう働きかけ、交通安全啓発活動を展開する。

ドライバー

夕方早めのヘッドライト点灯促進

・IBS茨城放送の番組で、茨城県交通対策協議会から紹介されたゲストに、「夕方早めのヘッドライト点灯」を呼びかけてもらうとともに、IBSレポーターが茨城県交通対策協議会等主催のイベントや主要交差点などに出かけ、ドライバーに直接呼びかける。 ・茨城県交通対策協議会等主催のイベントなどに参加し、横断幕やのぼりを掲示するほか、反射材やステッカーを配布して、「夕方早めのヘッドライト点灯」を働きかける。

高齢者 反射材の活用促進

・茨城県内で行われる交通安全の講習会やイベントなどで、茨城県交通対策協議会等の協力を得て、高齢者に反射材を配布する。

 

参考資料:自工会2012 秋・後席シートベルト「ライトオン」篇 (PDFファイル:576KB)

参考資料:自工会2012 秋・後席シートベルト「ヘルメット」篇 (PDFファイル:580KB)

以 上


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