JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

ニュースリリース- 2011年09月20日

自工会・2011年秋季交通安全キャンペーンのご案内

 一般社団法人日本自動車工業会(会長:志賀 俊之 以下自工会)は、9月21日(水)から10月31日(月)までの間、政府の実施する秋の全国交通安全運動と連動し、「自工会・2011年秋季交通安全キャンペーン」を実施する。
 *主催:内閣府他、期間:9月21日から9月30日

 2010年中の交通事故発生状況をみると、死者数は4,863人で、10年連続減少し、ピーク時(1970年の16,765人)の3割以下となった。また、2004年に過去最悪を記録した事故発生件数および負傷者数も6年連続で減少し、負傷者数は90万人以下となった。しかし、死者数、事故発生件数、負傷者数ともに、依然として高いレベルにあり、政府としては、2018年を目途に、交通事故死者数を2,500人以下とする目標を立て、交通事故対策に取り組むこととしている。

 当会としても、未だに年間5千人近くの尊い命が交通事故により亡くなっているという現状や交通事故が国民生活の身近な問題であることを踏まえ、政府の削減目標の実現に協力し、一層の車両安全対策に取り組むとともに、交通安全活動の一環として、秋季交通安全キャンペーンの実施を以て、安全な交通社会の実現に寄与していくこととする。

<秋季交通安全キャンペーンの考え方>
●四輪テーマ:後席シートベルトの着用促進
2008年6月より後席におけるシートベルトの着用が義務化されたが、2010年の後席シートベルトの一般道の着用率は、運転席97.3%、助手席92.2%に比べ、33.1%と依然として低い着用率であること、また、後席のシートベルト非着用者の致死率は着用者の約3倍である実態から、後席でのシートベルト着用の徹底を呼び掛ける。

●四輪サブテーマ:夕方早目のヘッドライト点灯
事故死者数が増加する秋から年末には、特に高齢歩行者の割合が増加することや、高齢者死亡事故のピークが午後5時台であることを踏まえ、この薄暮時には高齢者を中心とする歩行者は、走行中の自動車に気づきにくいことを四輪ドライバーに認識していただき、高齢歩行者に自動車の存在を気づいてもらうための夕方早目のヘッドライト点灯を呼び掛ける。

●二輪テーマ:ヘルメットの正しい着用
2010年の二輪車乗車中事故死者871人のうち、損傷部位の41%が頭部であり、また、871人のうち30%が事故時にヘルメットが脱落していることから、顎紐緩め、不締結を防ぐため、ヘルメットの正しい着用の徹底を呼び掛ける。

<キャンペーン展開の概要>

○訴求のポイント
実施期間 2011年9月21日(水)〜10月31日(月)
テーマ設定
四輪は前席に比べて着用率の低い、後席でのシートベルトの着用促進を図る。また、高齢者の歩行中・自転車乗用中の死者数を減らすため、
夕方早目のヘッドライト点灯を促進。
二輪は乗車中死者のヘルメット脱落率が高いことから、顎紐の不締結、 緩めの締結を防ぎ、ヘルメットの正しい着用を訴求する。
スローガン 「四輪」(メイン)「後席もシートベルト」 (サブ)「夕方早目にライトオン。」
[二輪]「あごひも、しっかり。」
訴求対象 [四輪] ドライバーおよび同乗者
[二輪] ライダーおよび同乗者

○具体的展開
JAFの衝突実験映像を交えて制作した、四輪の「後席シートベルト着用促進CM」に「夕方早目にヘッドライト点灯」、二輪の「あごひも、しっかり」を訴求した動画を組み合わせて、期間中に以下のメディアで放映。
「後席シートベルト着用促進CM」に「夕方早目にライトオン」と「ヘルメットの正しい着用」を組み合わせる

屋外大型ビジョンCM

通行量の多いスポットに設置されている全国の屋外大型ビジョン40媒体で展開。

自動車教習所
ビジョンCM

自動車免許教習生が集まる自動車教習所のロビー内の大型ビジョンにて全国300校で延べ74,400回放映
劇場CM 全国16館・延べ10,710回放映
電車内モニターCM 首都圏の東急、東京メトロの電車内のモニターにて放映
タクシー車内モニターCM 首都圏のタクシー約1,226台の車内モニターで放映
ハイウェイビジョンCM 東・中・西日本高速道路のサービスエリア内に設置されたインフォメーション用のハイウェイビジョン約110ヶ所で放映
キャンペーンサイト 交通安全啓発を目的にキャンペーン紹介や事故データの解説、また、交通安全クイズなどユーザー参加型のキャンペーンサイトを開設。http://campaign.jama.or.jp/

●参考資料
後席シートベルト着用啓発CM(PDFファイル:205KB)

以 上