JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

ニュースリリース- 2010年10月29日

2010年度上半期(4〜9月)の福祉車両販売実績について

 2010年度上半期(4月〜9月)における福祉車両の販売台数は、17,330台、14.6%の増加となり、2年ぶりに前年同期を上回った。
 高齢化社会の進展や福祉・介護に対する社会的ニーズの高まりなどにより、福祉車両に対する関心が増していることに加え、環境性能に優れた福祉車両もエコカー減税ならびに補助金の適用対象となったことが、福祉車両の需要効果に大きく寄与したものと思われる。

<車種別販売状況>
(1)普通・小型自動車   11,278台・前年同期比18.9%増
「車いす移動車」「昇降シート車・回転シート車」ともに前年同期を上回るなど、普通・小型自動車全体では2008年度上半期以来、2年ぶりの増加となった。
(2)軽四輪車   3,899台・前年同期比1.9%減
「車いす移動車」は増加したものの、「昇降シート車・回転シート車」等が減少したことから、軽自動車全体では微減となった。(2007年度上半期以来、3年ぶりに減少)
(3)バス   2,153台・前年同期比29.7%増
エコカー減税ならびに補助金の効果に加え、9月より実施された「ポスト新長期規制」の駆け込み需要などもあり、2006年度上半期以来、4年ぶりに増加となった。

注)
  1. 自工会会員メーカーとして把握できる販売台数を集計したもので、ユーザーが直接架装メーカーに持ち込み改造したものは集計されていない。
    ※「運転補助装置付車」の市場は、自工会会員メーカーとして把握できていない架装メーカー扱いのものを含めると年間5千台程度と推定される。
  2. 車種区分は、自工会にて福祉車両としての装備を基準に分類したため、道路運送車両法の区分とは異なる。
    (1)「バス」:マイクロバスを含む。
    (2)「小型車」:乗用車と商用車(バンタイプ)を含む。
    ※「その他」:個別対応(オーダーメード車)、ストレッチャー移動車など。
      (注)06年度まで「その他」に区分していた下記の装備車については、07年度より各仕様・装備区分毎に集計することとした。
    <装備区分の移動>
    「後席回転シート車」→「回転シート車」へ移動
    「顧客のニーズに応じて装備する手動運転装置車」→「運転補助装置付車」へ移動

別添:2010年度上半期福祉車両の市場動向

以 上