JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

ニュースリリース- 2010年09月16日

自工会・2010年秋季交通安全キャンペーンのご案内

 一般社団法人 日本自動車工業会(会長:志賀 俊之 以下自工会)は、9月21日(火)から10月31日(日)までの間、政府の実施する秋の全国交通安全運動と連動し、「自工会・2010年秋季交通安全キャンペーン」を実施する。
 *主催:内閣府他、期間:9月21日から9月30日

 2009年中の交通事故発生状況をみると、死者数は4,914人で、9年連続の減少となるとともに、1952年以来57年ぶりに4千人台となり、ピーク時(昭和45年の16,765人)の3割以下となった。また、2004年に過去最悪を記録した事故発生件数および負傷者数も5年連続で減少し、負傷者数は10年ぶりに100万人を下回った前年を更に下回った。しかしながら、いまだに多くの尊い命が交通事故の犠牲となっているなど、依然として厳しい交通事故情勢にある。

 当会は、いまだに年間5千人近くの方々が交通事故により亡くなっているという現状や交通事故が国民生活の身近な問題であることを踏まえ、2018年を目途に、交通事故死者数を2,500人以下とする政府目標の実現に向けて、車両安全対策や、広報・啓発活動など幅広い交通安全活動の取り組みの一環として、秋季交通安全キャンペーンを実施する。キャンペーンでは交通事故死者の低減等に向けてドライバー、ライダーおよび同乗者に啓発することで、安全な交通社会の実現に向けて寄与する。

<秋季交通安全キャンペーンの考え方>
●四輪テーマ:後席シートベルトの着用促進
2008年6月より後席におけるシートベルトの着用が義務化されたが、2009年の後席シートベルトの着用率は、一般道で運転席96.6%、助手席90.8%に比べ、33.5%と依然として低い着用率であること、また、後席のシートベルト非着用者の致死率は着用者の約4倍である実態から、後席でのシートベルト着用促進の徹底を呼び掛ける。

●四輪サブテーマ:夕方早目のヘッドライト点灯
事故死者数が増加する秋から年末には、特に高齢歩行者の割合が増加することや、高齢者死亡事故のピークが午後5時台であることを踏まえ、この薄暮時には高齢者を中心とする歩行者にとって、走行中の自動車に気づきにくいことをドライバーに認識していただき、高齢歩行者に自動車の存在を気づいてもらうための夕方早目のヘッドライト点灯を呼びかける。

●二輪テーマ:ヘルメットの正しい着用
2009年の二輪車乗車中死者886人(原付359人・自動二輪527人)のうち、原付では33%の117人が、自動二輪では28%の149人が事故時にヘルメットが脱落している等、二輪車乗車中死者のヘルメットの脱落率が高いことから、顎紐緩め、不締結を防ぐため、ヘルメットの正しい着用の徹底を訴求する。

<キャンペーン展開の概要>

○訴求のポイント
実施期間 2010年9月21日(火)〜10月31日(日)
テーマ設定
四輪は前席に比べて着用率の低い、後席でのシートベルトの着用促進を図る。また、高齢者の歩行中・自転車乗用中の死者数を減らすため、薄暮時の具体的な安全運転行動である夕方早目のヘッドライト点灯を促進。
二輪は乗車中死者のヘルメット脱落率が高いことから、顎紐の不締結、緩めの締結を防ぎ、ヘルメットの正しい着用を訴求する。
スローガン 「四輪」(メイン)「後席もシートベルト」 (サブ)「夕方早目にライトオン。」
[二輪]「あごひも、しっかり。」
訴求対象 [四輪] ドライバーおよび同乗者
[二輪] ライダーおよび同乗者

○具体的展開
JAFの衝突実験映像を交えて制作した、四輪の「後席シートベルト着用促進CM」に「夕方早目にヘッドライト点灯」、二輪の「あごひも、しっかり」を訴求した動画を組み合わせて、期間中に以下のメディアで放映。
「後席シートベルト着用促進CM」に「夕方早目にライトオン」と「ヘルメットの正しい着用」を組み合わせる

ショッピングセンター
マルチビジョンCM

後席を含む同乗者の割合の高いファミリー層が集まるショッピングセンターの全国40店舗における大型マルチビジョンで延べ36,800回放映

大型家電量販店
店頭ビジョンCM

全国154店舗の大型家電量販店で展示されている大型テレビで定期的に一斉放映・延べ105,800回

自動車教習所
ビジョンCM

自動車免許教習生が集まる自動車教習所のロビー内の大型ビジョンにて全国300校で延べ216,000回放映
電車内モニターCM より多くの交通参加者に向けて、JR中央線・京浜東北線、西武池袋線・西武新宿線の電車内のモニターにて約20分に1回放映
タクシー車内モニターCM 首都圏のタクシー約1,000台の車内モニターで放映
ハイウェイビジョンCM 東・中・西日本高速道路のサービスエリア内に設置されたインフォメーション用のハイウェイビジョン約138ヶ所で放映
キャンペーンサイト 交通安全啓発を目的にキャンペーン紹介や事故データの解説、また、交通安全クイズなどユーザー参加型のキャンペーンサイトを開設。http://campaign.jama.or.jp/

●参考資料
自工会2010 後席シートベルト 「ライトオン篇」30秒(PDFファイル:881KB)
自工会2010 後席シートベルト 「ヘルメット篇」30秒(PDFファイル:881KB)

以 上