JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

ニュースリリース- 2010年04月02日

自工会・2010年春季交通安全キャンペーンのご案内

 一般社団法人日本自動車工業会(会長:青木 哲 以下自工会)は、4月6日(火)から5月5日(水・祝)までの間、政府の実施する春の全国交通安全運動と連動し、「自工会・2010年春季交通安全キャンペーン」を実施する。
*主催:内閣府他、期間:4月6日から4月15日

 2009年中の交通事故発生状況をみると、死者数は4,914人で、9年連続の減少となるとともに、1952年以来57年ぶりに4千人台となり、ピーク時(昭和45年の16,765人)の3割以下となった。また、2004年に過去最悪を記録した事故発生件数および負傷者数も5年連続で減少し、負傷者数は10年ぶりに100万人を下回った前年を更に下回った。しかしながら、いまだに多くの尊い命が交通事故の犠牲となっているなど、依然として厳しい交通事故情勢にある。

 当会は、未だに年間5千人近くの方々が交通事故により亡くなっているという現状や交通事故が国民生活の身近な問題であることを踏まえ、政府の掲げる2018年を目途に、交通事故死者数を2,500人以下とする目標の実現に向け、車両安全装備の拡充などの車両安全対策や、広報・啓発活動など幅広い交通安全活動の取り組みの一環として、春季交通安全キャンペーンを実施する。キャンペーンでは交通事故死者の低減等に向けてドライバー、ライダーおよび同乗者に啓発することで、安全な交通社会の実現に向けて寄与する。

<春季交通安全キャンペーンの考え方>
●四輪テーマ:後席シートベルトの着用促進
2008年6月より後席におけるシートベルトの着用が義務化されたが、後席シートベルトの着用率は、一般道で運転席96.6%、助手席90.8%に比べ、33.5%と依然として低い着用率であること、また、後席のシートベルト非着用者の致死率は着用者の約4倍である実態から、後席でのシートベルト着用促進の徹底を呼び掛ける。

●二輪テーマ:ヘルメットの正しい着用
昨年の二輪車乗車中死者886人(原付359人・自動二輪527人)のうち、原付では33%の117人が、自動二輪では28%の149人が事故時にヘルメットが脱落している等、二輪車乗車中死者のヘルメットの脱落率が高いことから、顎紐緩め、不締結を防ぐため、ヘルメットの正しい着用の徹底を訴求する。

<キャンペーン展開の概要>

○訴求のポイント
実施期間 2010年4月6日(火)〜5月5日(水・祝)
テーマ設定
四輪は前席に比べて着用率の低い、後席でのシートベルトの着用促進を図る。
二輪は乗車中死者のヘルメット脱落率が高いことから、顎紐の不締結、緩めの締結を防ぎ、ヘルメットの正しい着用を普及する。
スローガン 「四輪」 「後席もシートベルト。」
「二輪」 「あごひも、しっかり。」
訴求対象 「四輪」 ドライバーおよび同乗者
「二輪」 ライダーおよび同乗者

○具体的展開
JAFの衝突実験映像を交え制作した、四輪の「後席シートベルト着用促進CM」と二輪の「あごひも、しっかり」を訴求した動画を組み合わせて、以下のメディアで放映。

後席シートベルト着用促進CM 4/6〜5/5 より多くの交通参加者が集まり、啓発効果の高いプロ野球開催期間中150試合が行われる全国13スタジアム内の大型ビジョンで放映
4/1〜4/30
後席を含む同乗者の割合の高いファミリー層が集まる大型ショッピングセンターの全国37店舗における大型マルチビジョンで延べ22,200回放映
4/1〜4/30
自動車免許取得者が集まる自動車教習所のロビー内の大型ビジョンにて全国300校で延べ144,400回放映
4/1〜4/30
首都圏の大型家電量販店50店で展示された大型テレビから定期的に一斉放映・延べ17,640回
4/1〜4/30 首都圏のタクシー約1,000台の車内モニターで放映
4/6〜5/5 高速道路のサービスエリア内に設置されたインフォメーション用のハイウェイビジョン約70ヶ所で放映
キャンペーンサイト 4/6〜5/5 交通安全啓発を目的にキャンペーン紹介や事故データの解説、また、交通安全クイズなどユーザー参加型のキャンペーンサイトを開設。
http://campaign.jama.or.jp/

★:新たな試み

以 上