JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

ニュースリリース- 2008年04月30日

2007年度の福祉車両販売実績について

2007年度における福祉車両の販売台数は、全体で36,822台・前年度比8.8%の減少となった。

ここ数年来、高齢者向け需要やバリアフリー法の施行、移送サービスの充実等により、福祉車両はノンステップバスや小型車・軽自動車における昇降シート車・車いす移動車を中心に安定した市場となっているものの、国内市場の全体需要が伸び悩む中、2006年度に引き続き2年連続の減少となった。

<車種別販売状況>
(1)小型車 23,276台・前年度比10.7%減
2007年度は、標準車の需要低迷や上半期におけるシート強度アップなどの法改正対応に伴う休止の影響も重なり、特に、昇降シート車・回転シート車の販売が伸び悩み、2006年度に続いて前年度を下回る結果となった。
(2)軽四輪車 8,352台・前年度比6.5%減
低価格で小回りが利くため、車いす移動車を中心に根強い需要を示しているものの、小型車同様、標準車の需要低迷や、シートの法改正対応の影響もあり、2004年度以降、4年連続の減少となった。
(3)バス 5,194台・前年度比3.2%減
バリアフリー法による公共交通機関の大型路線バスを中心とした福祉車両への代替需要が浸透したこともあり、2006年度に続いて前年度を下回る結果となった。

注)
  1. 自工会会員メーカーとして把握できる販売台数を集計したもので、ユーザーが直接架装メーカーに持ち込み改造したものは集計されていない。
    ※「運転補助装置付車」の市場は、自工会会員メーカーとして把握できていない架装メーカー扱いのものを含めると年間5千台程度と推定される。


  2. 車種区分は、自工会にて福祉車両としての装備を基準に分類したため、道路運送車両法の区分とは異なる。
    (1)「バス」:マイクロバスを含む。
    (2)「小型車」:乗用車と商用車(バンタイプ)を含む。
    ※「その他」:個別対応(オーダーメード車)、ストレッチャー移動車など。
     (注)06年度まで「その他」に区分していた下記の装備車については、07年度より各仕様・装備区分毎に集計することとした。
    <装備区分の移動>
    「後席回転シート車」→「回転シート車」へ移動
    「顧客のニーズに応じて装備する手動運転装置車」→「運転補助装置付車」へ移動

別添:2007年度福祉車両の市場動向

以 上