JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

ニュースリリース- 2006年10月30日

2006年度上半期(4〜9月)の福祉車両販売実績について

2006年度上半期(4月〜9月)における福祉車両の販売台数は、全体で19,483台、前年同期比1.5%の減少となった。
軽四輪車およびバスが前年同期を上回ったものの、小型車は若干下回る実績となった。

<車種別販売状況>
(1)小型車 12,656台・前年同期比5.1%減
2006年度上半期は、福祉移送サービスにおける底堅いニーズに支えられ、車いす移動車の需要が増加したものの、昇降シート車・回転シート車の販売が伸び悩み、前年同期を若干下回る実績となった。
自動車メーカーも、ユーザーニーズの多様化に対応した車種の設定等、バリエーションを増やしており、今後の需要の伸びが期待される。
(2)軽四輪車 4,214台・前年同期比1.6%増
軽四輪車は低価格で小回りが利くため、車いす移動車を中心に根強い需要がある。2006年度上半期は、車いす移動車が若干の増加、昇降シート車・回転シート車が横ばいで推移し、全体では僅かながら前年同期を上回る実績となった。
今後も、軽自動車の経済性から、引き続き需要が堅調に推移するものと見込まれる。
(3)バス 2,613台・前年同期比13.5%増
2004年1月からのノンステップバス標準仕様の認定制度が浸透し、公共交通機関として大型路線バスを中心に福祉車両への代替需要が引き続いており、2006年度上半期は、前年同期を大幅に上回る実績となった。

注)
  1. 自工会会員メーカーとして把握できる販売台数を集計したもので、ユーザーが直接架装メーカーに持ち込み改造したものは集計されていない。
    ※「運転補助装置付車」の市場は、自工会会員メーカーとして把握できていない架装メーカー扱いのものを含めると年間5千台程度と推定される。


  2. 車種区分は、自工会にて福祉車両としての装備を基準に分類したため、道路運送車両法の区分とは異なる。
    (1)「バス」:マイクロバスを含む。
    (2)「小型車」:乗用車と商用車(バンタイプ)を含む。
    ※「その他」:個別対応(オーダーメード車)、ストレッチャー移動車、後席回転シートなど。

別添:2006年度上半期福祉車両の市場動向

以 上