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会長会見 2002年10月17日
(宗国会長)
道路特定財源の使途拡大について
- 道路特定財源は、受益者負担の原則に則り、納税者である自動車ユーザーが道路整備のために特別に負担している制度であるため、道路整備以外の用途に充てることは納税者の理解を得るのが難しいと思う。
- 地下鉄建設に使用することについては、まず納税者の理解を得る議論の場を設けることが大前提で、十分議論を尽くした上で初めて結論が出てくると思う。今この場では、賛同できない。
- 本四公団の債務は過去に出来たものであり、それと道路特定財源をひとつにして議論することは受け入れられない。
ベトナム二輪車部品輸入制限問題について
- 昨日、二輪3社および経済産業省によるミッションをベトナムに派遣しており、近日中にベトナムのしかるべき担当相と話し合いを進める予定。
- 条件交渉ということではなく、日本メーカーがこれまで進めてきたことがどのように評価されているのか、なぜこういう事態が起こったのか基本的なことを話し合い、お互いに理解しあうことがスタートとなる。
デフレ対策・景気浮揚策について
- R&D減税を恒久的に進めてほしいし、企業税制も世界のマーケットで更に競争力を高めることができるような観点から検討してもらいたい。
株価について
- 非常に株価の水準が低いと、日本経済に大きな影響を与え、同時に我々のビジネスにもダメージを与える。昨日や今日のように株価が上がる動きはありがたい。
国内自動車市場について
- お客様がお求めやすい商品を各社が取り揃え、当初我々が掲げた目標をクリアしていくことが大事。
グローバルミーティングについて
- 今回初めて日米欧の各工業会および各社トップによるミーティングが行われたが、お互いが理解しあい、十分意見を出し合った良い会合だったと思う。
- 今後、来年の東京モーターショーに向けて、各事務局が煮詰めていくことになる。
米西海岸の港湾封鎖について
- 部品供給が滞ったことにより、数日間現地工場の稼働が止まった企業もあった。
- 封鎖は解除されたが、80日間の冷却期間の後がどうなるか、注意深く見る必要がある。
- 港が動き出したと言っても、これまで滞っていた荷物がスムーズな状態に戻るには、かなりの日数を要する。
中国の鉄鋼セーフガードについて
- ホンダの広州の工場で言えば、多少影響が出ていることは事実だが、これはそれほど難しい問題にはならないのではないか。
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