JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

会長会見  2017年05月22日

日本自動車工業会
西川会長

●景況・市場

  • 各社の決算結果については、各社とも経営効率の改善や原価低減等の努力をしているが、為替変動や一部新興国の不安定な状況を受け、結果として減収減益に繋がりましたが、各社の研究開発は確実に投資されており、足元は慎重に見つつも将来に向けた布石は順調に打たれていると認識しています。
  • 米国市場は年率換算で見ると高い水準にあり、欧州や中国等の経済指標も堅調であると見ています。
  • 国内販売も好調なペースを維持しており、6ヶ月連続でプラスとなっています。また1-3月期のGDPも5四半期連続のプラス成長であり、この足元の勢いが継続されることを期待しています。

●経済の好循環

  • やや規模の小さな企業における賃上げが大手企業を上回るという数字が公表されましたが、好ましい結果と思っています。
  • 自動車業界としては、中小企業を下支えする意味でも適正取引の推進を着実に進めているところであります。サプライチェーン全体の経済効果の波及に今後とも貢献していきたいと考えております。

平成29年度事業計画

  • 本日の総会で平成29年度事業計画を正式承認しました。引き続き3つの事業「安全・快適で持続可能なモビリティ社会の創造」「国内市場の活性化」「事業環境の改善」を柱として活動を進めてまいります。

東京モーターショー

  • 今回のポイントは二つ。一つは技術の進化や将来のモビリティ社会を示す場として世界的に東京モーターショーの存在を高めること、もう一つはクルマ離れといわれる若者も含め、幅広い皆さまに注目されるショーにすることです。
  • 自工会としては、お客様の視点で将来のモビリティ社会を解りやすく体験していただく「Tokyo Connected LAB 2017」を主催者展示として開催します。「インタラクティブ展示」、「VR展示」、「トーク番組」の3つをメインに構成しています。
  • テクノロジーショーとしての存在感を上げて皆様にお楽しみいただくような場にしたいと思っております。

●安全運転サポート車

  • 政府にて「安全運転サポート車」の中間とりまとめが公表され、今年度から官民挙げて普及と啓発を推進してまいります。自動ブレーキやペダル踏み間違い防止装置を含め、高齢者のみならず、全てのドライバーの皆様により安全にクルマを運転して利便性を享受していただくために今後も技術開発と普及促進の両面で加速をしていきたいと思っております。

以上