JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

会長会見  2015年05月21日

日本自動車工業会
池会長

平成27年度事業計画について

  • 今年度は、「国内市場の活性化」、「事業環境の改善」、「安全・快適で持続可能なクルマ社会の創造」の3点を中心に、引き続き積極的に取り組んでいく。

東京モーターショーについて

  • 10月29日より「第44回東京モーターショー2015」を開催する。
  • 東京モーターショーは自動車産業の象徴として注目されており、ITSや自動運転など日本の得意技である新たな技術を発信する絶好の場となる。
  • 2020年東京オリンピック・パラリンピックまで、東京モーターショーは3回あるので、世界の皆様から注目されるショーの姿を発信していきたい。

●自動運転車について

  • 「自動運転検討会」を新たに設置し、政府のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)とも連携しながら、総合的なビジョンを自工会として纏める作業を行っている。
  • 東京モーターショーにおける主催者テーマ事業“SMART MOBILITY CITY 2015”のフォーラムの中で、そのビジョンを発信したいと思っている。

●自動車産業の競争力について

  • 電動化技術が完成車メーカーからデバイスメーカーに移りつつあることに、危機感を持っている。
  • 政府主導のもと、産官学共同で協調領域の部分で総合力を発揮し、国際的な競争力を高めていく動きが顕在化してきている。
  • 日本は大きな震災を経験し、例えば電気自動車のバッテリーを電源として利用するなど、発想力としては先行したものがある。単なるクルマ単体としての競争力だけではなく、インフラとの連携を含めた大きな図柄を描きながら、更なる自動車産業の競争力を発揮していきたい。

●エアバッグのリコール問題について

  • 当該部品メーカーや関係する自動車メーカーは調査を実施しているが、真の原因究明についてはまだまだ時間がかかると思われる。一番重要なのはお客様の安全を担保することである。
  • リコールの際、日本の場合は、車検制度等を利用する等によってお客様にお知らせすることが可能だが、米国の場合、お客様にリコールの問題を発信してもなかなかお客様にたどり着けないというトレーサビリティの問題がある。

 

以上