JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

会長会見  2014年05月15日

日本自動車工業会
池会長

会長就任挨拶

  • 豊田前会長が築いた良い流れを絶やすことなく、自動車産業の発展のために、微力ながら全力を尽していく。
  • 昨年度の国内景気は回復基調となり、日本の自動車産業にとって、久しぶりに明るさを感じる一年となった。
  • 本年度は、日本経済が回復基調から持続的成長へと転換するための重要な一年と認識しており、自動車産業としても、日本のリーディングインダストリーとして、また、ものづくりの代表選手として、日本経済の再生に貢献していく。
  • 2020年の東京オリンピック・パラリンピックは、「夢のある豊かなクルマ社会」「未来のモビリティー」を具体的な姿とし世界に発信できる大きなチャンスである。
  • ITSや高度運転支援などの次世代技術の実用化を積極的に推進し、「世界一安全な道路交通社会を実現する」という政府の目標に貢献すべく、関係官庁と連携しながら取り組んでいく。
  • 自動車工業会は本日の総会において、平成26年度の事業方針として、「国内市場の活性化」「事業環境の改善」「安全・快適で持続可能なクルマ社会の創造」の3点を事業の大きな柱として活動していくことを決定した。
  • 皆様方の協力を賜りながら、日本の「ものづくり基盤」を盤石なものとし、夢のある豊かなクルマ社会の実現に向けて、様々な取り組みを一歩一歩着実に進めていく。

抱負

(池会長)自動車取得税については消費税10%段階での確実な廃止に向けて、環境性能課税については自動車取得税の単なる付け替えとならないよう、自動車ユーザーの更なる税負担の軽減に向けて取り組む。
超円高は是正されたものの、五重苦はまだ残っている。日本の産業全体の競争力を維持していくため、法人税を世界水準並みの20%台に引き下げていただくよう訴えていく。
(志賀副会長)副会長として池会長を支え、オールジャパンの体制の中で自動車産業を盛り上げ、日本の成長に貢献していく。
(豊田副会長)今後も、カーガイとして熱い思いを持って日本の自動車産業のために貢献していく。
(相川副会長)池新会長のもと、日本の自動車産業のために、一企業人としてだけでなくクルマファンの一人としてお役に立ちたい。
(小飼副会長)他の副会長や理事の皆様とのコミュニケーションをとり、池会長をサポートしていく。
(永塚副会長)自動車工業会事務局を取りまとめる重責を担っていると認識している。自工会の事業方針の執行、実行、実現に努力していく。

将来の日本の自動車産業の方向性について

  • 人口が増加する進展国を中心に益々モータリゼーションが盛んになっていくなか、CO2の排出などネガティブな部分を最小限にしていく技術が求められている。
  • 次世代自動車の技術において日本は先を行っているという自負がある。
  • 電気自動車、プラグインハイブリッド車、燃料電池車の開発・普及において、個社の取り組みを超えて行う必要がある分野について業界で力を合わせていく。
  • 困難な状況に向かえば向かうほど、技術的に戦っていこうという革命的な進化が図られる。特に、電子情報技術の進化と相まって、機械産業である自動車が電子産業と結びついて、その先に未来が開けると思っている。

消費増税の影響について

  • 4月は駆け込み需要の受注残があり、登録ベースでは大きな落ち込みはなかったが、店頭の受注ベースでは明らかに落ちている。
  • 1997年の消費増税時ほどの影響はないと思うが予断は許さない。

軽自動車税における二輪車の扱いについて

  • 軽自動車税の増税に関して、軽自動車は来年4月以降の新規取得車のみに適用されるが、二輪車については全てが増税となってしまうことの不公平感について、制度設計を含め主張すべきことは主張していく。

以上