JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

会長会見  2013年05月13日

日本自動車工業会
豊田会長

会長としての一年目を振り返って

  • 日本の自動車産業の強みであるものづくり基盤を守るために、六重苦の解消による事業環境の改善、国内市場活性化に取り組んできた。
  • 「車体課税の抜本改革」では、先の税制改正大綱に自動車取得税の廃止が盛り込まれたことは画期的であった。
  • 「クルマファンづくり」では、昨年10月に実施した「お台場学園祭2012」が、目標集客数を大きく上回り、若者からも好評であったことを大変うれしく受け止めている。
  • 安倍政権誕生以来、日本の景気は少し良くなり、超円高も和らいでいる。こういう時だからこそ、「日本のものづくりに一層磨きをかける時、真の競争力を高める時」。この後の一年も、自動車産業の発展のために精一杯努力していく。

第43回東京モーターショー2013について

現在の為替水準について

  • 現在の為替水準は、デフレ脱却を目的とした日銀の金融緩和政策、米国経済の明るさ、欧州金融危機の回避など、市場原理に沿った動きであると理解している。

会員各社の業績回復について

  • リーマンショック以降の厳しい状況から、会員各社とも、必死で原価低減や増販努力を行ってきた。この努力が各社の決算に表れている。
  • アベノミクスの追い風で良い方向に向かったが、そのベースには、日本のものづくりの努力があることを理解いただきたい。
  • 為替が安定したという実感がない限り、直ちには、国内の設備投資や生産能力の増強など期待されるような答えは各社トップからはなかなか出ないのではないか。
  • 真の競争力を得ての持続的成長に向けたスタートラインに立ったばかりだと認識している。中小企業、零細企業とともに日本のものづくりを守っていきたい。

以上