JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

会長会見  2013年02月15日

日本自動車工業会
豊田会長

平成25年度税制改正大綱について

  • 税制改正大綱において、自動車取得税について「消費税10%の時点で廃止する」との明確な方針が出された。報道関係者をはじめ、我々の思いを理解いただいた関係者の尽力に深く感謝する。
  • しかしながら、消費税が増税されることを考えると、我々が求めてきた「ユーザー負担軽減」という観点からは、ユーザーの負担レベルは「現状維持」ではないか。
  • 残念ながら自動車重量税については廃止の結論に至らなかったが、年末の議論で自動車ユーザーの負担軽減につながるような結論を導き出していただきたい。
  • 我々は、自動車関係諸税の更なる簡素化・負担軽減を図るため、平成26年度税制改正において抜本改革が実現できるよう引き続き努力していく。

安倍政権への評価と期待について

  • 安倍政権には、国内外のいくつもの課題にスピード感を持って取り組んでいただいている。
  • 日本経済は、バブル崩壊以降苦労の連続だった。安倍政権には、短期的に成果の急がれるデフレ脱却はもちろんのこと、中長期的な展望のもと「成長戦略」を実行するなど、失われた20年を取り戻す気概で経済成長に向けて取り組んでいただきたい。

現在の為替水準について

  • 現在の為替レートは、米国経済に明るさが見えてきたこと、欧州の金融危機が回避されてきていることに加え、デフレ脱却を目的とした日本の金融緩和政策の影響もあり、ドルやユーロの通貨が見直され、市場原理に沿った相対的な動きとして超円高が是正されてきていると認識している。

春闘について

  • 春の労使交渉では、まず各企業労使が取り巻く環境や課題について認識を共有することが大切である。そのうえで、各社の経営状況を踏まえて真摯に議論を重ね、決定していくものである。
  • これから議論がスタートするが、労使の立場の違いこそあれ、日本のものづくり、日本の将来の笑顔のために、建設的な議論が深まることを期待する。

 

以上