JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

会長会見  2012年05月22日

日本自動車工業会
豊田会長

豊田新会長挨拶

(「会長コメント」欄に全文を別掲)

豊田新会長体制への副会長としての抱負

(伊東副会長) 新しい会長取り組み方針には大賛成。全面的に補佐して盛り上げたい。
(志賀副会長) 自身の会長任期期間、豊田会長には様々な面でサポートを頂いた。
今回は副会長の立場で会長を支え、恩返しをさせて頂きたい。
(山内副会長) マツダは地方にあるため、地方の経済、雇用といった観点から日本の自動車のものづくりを守りぬくことに貢献していきたい。
新会長を120%サポートしていきたい。
(益子副会長) 海外・国内共に厳しい時期が続くと思うが、新会長を支えて日本の自動車産業の発展に貢献してきたい。
(名尾副会長) 事務局を束ねて、一致協力して豊田新会長を支えていきたい。

消費税議論と車体課税の簡素化・軽減との問題への取組みについて

「税と社会福祉の一体改革」については、改革の目的と方向性をより明確にして頂きたい。
今の日本には経済の活性化、競争力の回復が必要だと思うが、その牽引役は、やはり自動車産業だと思う。そのような思いで関係者全てが一生懸命努力しているので、そうした人・企業が報われる健全な社会の実現を是非お願いしたい。

円高と欧州経済の影響を踏まえた今年度の業績見通し

昨年、震災等により製品を作れず、売ることができなかった経験から、今年は平穏無事な年となることを望んでおり、それが各社の総意でもあろう。我々は全力で頑張っているが、平穏無事な年であればそうした努力が報われる。それが結果として、各社の今期のV字回復をもたらすとともに、日本が元気であるということを世界に示すことにもなる。その意味でも自動車の役割は大変重要であると思っている。

(伊東副会長) 懸念事項はやはり為替。ユーロの危機に関しては政府には国境を越えて通貨の安定に関する議論をして頂き、是非ともそうした方向に導いて頂きたい。

今夏の節電対策について

自動車業界は安心・安価な電力の安定的供給をお願いしてきており、今夏についても、国民生活や産業活動に影響を及ぼすことのないよう同様のお願いをしたい。
昨年の休日シフトは短期的な対応が必要との観点から実施した。しかし、多くのサプライヤーや従業員などの関係者全員の努力で何とか乗り切ったということであり、二年連続でそうした取組みを関係者に要請することは、今の段階では考えていない。

各社が今期、強気の業績の計画を出した背景と達成のための課題について

「V字回復」は各社の連結での結果であって、単独では6重苦などにより厳しい状態が続くことになんら変わりはない。
日本の自動車産業は、人材力により裏打ちされた現場力、そして裾野の広いサプライチェーン、こうしたイノベーションにより競争力を成立させている。海外での競争に打ち勝つためには、こうした競争力の源泉をこの国で守りつつ、自動車のイノベーションを維持、発展をさせていきたい。

エコカー補助金の効果と制度終了後の反動見込みについて

エコカー補助金が市場活性化、内需拡大に大きく寄与していることは間違いなく、制度を復活して頂いた政府には感謝申し上げたい。
補助金終了後の反動は多少なりともあると思う。そうした点も踏まえ車体課税の抜本改革を是非とも政府にお願いしたい。

昨今の海外での政治の変化・変革がビジネスに与える影響について

現在、各国での政治の変化があるが、既にリーマンショック以降、政治のみならず色々な意味での変化があったと思う。
しかしその都度、そうした変化の一つひとつに全力で対処してきており、予期せぬことが起こっても、諦めずにやり続けていくガッツが日本の自動車産業にはあると信じている。

 

以 上