JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

会長会見  2010年03月18日

青木会長

2010年度需要見通しについて

  • 日本経済の緩やかな回復が見込まれているが、エコカー補助金が年度前半で終了することもあり、四輪車の需要は前年度を若干下回る見通し。
  • また、二輪車についても本格的な需要回復が期待できないことから前年度を下回る見通しで、今後、改めて二輪車の特性を活かし活性化を図っていきたい。

春闘・自動車各社の回答結果について

  • 自動車メーカーにとって大変厳しい経営環境の中で、各社の労使が現在の経営状況や、今後の見通し等、さまざまな要素を勘案の上、冷静に議論を尽くした結果と考える。

自動車メーカーの規模拡大の動きについて

  • 一般論としては企業の競争力を高めていくことが重要で、他社との提携によって部品調達、技術面や地域的な補完等のメリットが考えられるが、メーカーによってそれぞれ状況が異なり、また戦略についても各社の考えていることが必ずしも一致しない。
  • 提携により規模を拡大する、或いは単独での事業展開のどちらが良いかは一概には言えない。

モノ作りについて

  • 自動車メーカーのグローバル展開は今後とも進むと思われるが、基本的にモノ作りにおける現場の重要性は変わらない。日本での生産現場を維持するために国内市場の活性化が必要。

政府の経済成長戦略に期待すること

  • 規制はできるだけ撤廃し、自由な企業活動や企業が競争力を発揮できるような環境づくりをしていただきたい。
  • ガソリンエンジンの重要性は変わらないが、地球温暖化問題やエネルギーの枯渇が懸念される中で、今後の方向性として電動化が注目される。この際に重要となるバッテリーについては、更なる性能向上が求められることから、官・民・学が一体となり研究開発に取り組む体制が望まれる。

以上