JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

会長会見  2008年09月18日

青木会長

道路特定財源/自動車関連税制について

  • 道路特定財源については、一般財源化が閣議決定されており、例えば社会保障や国の借金返済等に充当できるようになるが、これでは自動車ユーザーの理解はとても得られない。課税根拠のなくなる自動車取得税や自動車重量税は即座に廃止するなど、自動車関係諸税を根本的に見直していただきたい。

次期政権への要望について

  • 税制や社会保障など、様々な問題が山積しているので、空白が生ずることのないよう、迅速に取り組んでいただきたい。

鉄鋼連盟への提案に対する回答について

  • 7月末に鉄鋼連盟の宗岡会長より、「業界間で競争力向上に向けた取り組みを行なうことは有意義である」との書簡をいただき、その後、「車に使用する鋼材の種類削減」や「少量発注の集約など受発注に関する様々な側面での合理化」といった建設的な提案をいただいた。
    今後、鉄鋼連盟と協力しつつ検討を進めていきたい。

リーマン・ブラザーズの破綻について

  • どの程度の波及が出てくるか、計り知れないところであるが、米国の金融市場における影響がかなり出てくるのではないかとの懸念を持っている。

今後の主要市場の見通しについて

  • 北米市場については、年初には1,500万台を切るレベルと申し上げていたが、現在では1,450万台に届かない可能性のほうが高いのではないかと思っている。
  • 国内市場は、年初見通しより若干下回っているが、大きく乖離しているわけではなく、概ね530万台レベルではないかとみている。
  • 欧州市場は、西欧や東欧が若干減少気味で、好調なロシアでオフセットしている状況であり、全体では少し弱含みの感がある。
  • アジア市場では、インドネシア・マレーシアは比較的堅調に推移しているが、これまで好調であったインドや、それ以外の市場は以前に比べると弱含みになりつつある。急伸していた中国市場の伸びが7月にはかなり緩慢となり、8月にはマイナスに転じたとも聞いていることから、今後の動向を注視していく必要がある。