JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

会長会見  2008年07月17日

青木会長

ガソリン価格・原材料価格高騰の影響について

  • ガソリン価格の高騰については、消費マインドに少なからず影響を与えており、国内販売へは決してプラスではないと思う。しかしながら1〜6月の国内販売台数実績は前年比98%程度で推移しており、年初に想定した532万台レベルは見込めるのではないか。
  • 原材料高に伴う値上げについては、値上げをする前に社内でコストダウンの努力をすることが前提だと思う。また、現在の国内市場を考えると容易に値上げ出来る環境にはないのではないかと考えている。

CO2排出量取引の試行的実施について

  • CO2排出削減のためには、クルマ自体の技術進化、交通流対策、燃料の低炭素化、エコドライブといった統合的なアプローチが重要だと思っている。
  • 排出量取引の国内における試行に関して、排出量取引は一つの手法だと思うが、実際に施行するにあたっては前提となるキャップの公平な割り当てをどうするかなど難しい課題があり、慎重な対応が必要だと思う。

鉄鋼連盟に対する提案について

  • 鉄鋼連盟に対し、「生産性向上を阻害する要因を排除することで、互いの競争力が強化できないか」ということを投げかけているが、まだ回答いただいていない。
    いろいろ検討されている段階だと思うので、近々、回答いただけると期待している。

北米自動車市場について

  • サブプライムの影響が実態経済に影響を与えているということもあり、市場はかなり厳しい状況だと思う。当初は1500万台半ば程度まではいくと見込んでいたが、今の状況だと1500万台を切るというレベルにあると思う。

WTO ドーハラウンドについて

  • 当初よりWTOドーハラウンドの早期妥結を要望してきた。7月21日から始まる閣僚会合の成果に期待したい。

“Tokyo Motor Week”について

  • クルマにあまり関心のない若者が集まる場所でのイベント開催を通じて、クルマを身近に感じて、関心を持っていただける方を一人でも増やして、中・長期的には市場の活性化につながるイベントにしていきたい。