JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

会長会見  2008年03月19日

(張会長)

国内需要見通しについて

  • 魅力ある商品の投入や、クルマの夢や楽しさを体験していただけるような取り組みを通じて、市場を活性化し、少しでも上乗せを図っていきたい。

次期自工会会長について

  • 今年は改選期であり、本日の理事会で次期会長はホンダの青木会長に内定した。5月の通常総会で正式選任となる。

為替について

  • 円高というよりは、サブプライムローンに発した米国経済の混乱によるドル安と理解している。
  • 自動車各社は為替予約をしているので、今の期の業績にはそれほど大きな影響はないと思う。
  • 更なる原価低減活動や体質強化、競争力をつけることをやらないといけない。

道路特定財源について

  • 道路特定財源は受益と負担の考え方に基づき、使い道を道路整備に特定するという約束で自動車ユーザーが何十年にもわたり払ってきた税金なので、すんなりと今あるから一般財源化すればいいという問題ではないと思う。
  • 本来、国民が公平に負担するのが一般財源だが、自動車ユーザーだけに過剰な負担を強いるのは合理性がないのではないか。

原材料購入の仕組みのあり方について

  • 鉄鋼メーカーと年1回価格交渉を行うスタイルは今年も続いている。
  • 今すぐ購入の仕組みを変えるという案は出ていないが、これまでとは違う理由で価格が乱高下していることもあり、現状と合わなくなっているかもしれない。

北米自動車市場について

  • 今年の後半は良くなってくるのではという希望的観測もあり、前年並みの1600万台程度になるという見方は変えていない。

現在の政治状況について

  • こういう経済状況の中で、日銀総裁が空白となるのは大変なことではないか。
  • いまの政治の状況が株価や日本経済に与えるマイナスの影響は大きく、心配している。