JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

会長会見  2008年02月25日

(張会長)

春季労使交渉について

  • 自動車メーカー各社労働組合の今年の要求内容は、各企業の労組が自社の経営状況や将来の見通し・課題等さまざまな要素について検討した上で、自主的に判断したものと受け止めている。
  • 今後、各企業の労使が多方面から真摯な議論を重ねながら、解決に向けた協議を進めていくことになると思っている。

材料・鋼材価格について

  • クルマの価格はマーケットで決まるものであり、原材料の価格高騰を理由に軽々に車両価格に転嫁できる状況にない。
  • クルマは多種多様な原材料で成り立っているが、ほとんどの材料がここ数年で極めて高騰しており、自動車業界として多大な影響を受けている。
  • 特に鋼材については、自動車業界だけではなくあらゆる産業への影響が甚大。自動車業界として鉄鋼各社の合理化に協力していくが、鉄鋼メーカー側にも影響の極小化をお願いしたい。

道路特定財源問題について

  • ここに来て、いろいろな視点からの問題が出てきている。
  • こういった問題を一つひとつきちんと分けて、国会でよく議論して決めていただきたいと思っている。

国内経済について

  • 悲観する感じではないが、先行き不透明な部分が増え、嫌な雰囲気になってきている。

新興国の経済について

  • 中国、ロシア、ブラジル、インド等まだまだ元気であり、にわかに減速することは見られず、当分は大丈夫と見ている。

排出権取引について

  • 問題を一つひとつ整理していくという意味では、国の研究会が発足したことは大変良かったと思う。
  • ただ、だからすぐに排出権取引に賛成だということではない。まだ疑問が多いと思っている。