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会長会見 2007年06月20日
(張会長)
地球温暖化対策について
- ハイリゲンダムサミットにおいて、地球温暖化対策に本格的に取り組むことを合意したことを歓迎したい。
- ポスト京都議定書の新たな枠組みにおいては、米国、中国など全ての主要排出国が参加し、環境と経済が両立し得る国際的な仕組みの構築が必要。
円安について
- 為替は安定的に推移するのが望ましい。
- 今のところあまり大きな影響はないが、この先の動向は注目しないといけない。
下請適正取引ガイドラインについて
- 大変良く出来たガイドラインだと思っている。
- 競争力を上げるためには、買う方も売る方も両方がよく連絡をとりあいながら、双方に横たわる不合理をなくし、体力をつけたり生産性を上げたりすることが必要。我々から材料メーカーまでの間で何か問題があればそれを直していく。
米国自動車市場について
- 昨年と同じようなペースで進み、1,600万台半ばになると見ている。
- 対米輸出が減っているが、各社とも現地生産比率を増やしており、この傾向は続くのではないか。
国内自動車市場について
- ここまで自工会の予想より低いペースで来ているが、7月以降、各社が登録車の新車を出す予定であり、これに期待している。
- 今秋の東京モーターショーでも自動車の楽しさを訴え、一人でも多くのお客様を増やしていきたい。
ガソリン高について
- ここまでは国内自動車販売に大きな影響は出ていない。
バイオエタノールについて
- 食物と燃料がバッティングしたり、バイオエタノールのために穀物の値段が上がるというのは、決して良いことではないと思う。
- その解として、セルロースからバイオエタノールを作ることがあるが、技術開発にもう少し時間がかかると思う。
鋼板価格について
- 自動車メーカーサイドとしては、車両価格に材料費の高騰を反映するのは大変難しいので、経営努力をして何とか原料上昇分を吸収していただきたいと思う。
- ただ、発注の仕方や物流費など協力できるところもある。鉄鋼メーカーと自動車メーカーとで話し合って無駄を省くことも含め、何とか価格を上げないようにこれからも努力していただきたいと申していきたい。
株の持ち合いについて
- そういう傾向が出ているとは思っていないが、いろいろな企業が自社株の防衛策を考えている中で、そういうこともひょっとしたらあると、個人的には思う。
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