JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

会長会見  2005年03月17日

(小枝会長)

2005年度需要見通しと国内景気について

  • 最近小型車や軽自動車の販売が増えているが、これは小型車・軽自動車の性能がアップしているからだと思う。
  • FRセダンは、全体の需要は大きくないが、各社とも力を入れている。世界に通用するレベルの性能であり、これはもうひとつの柱になると思う。
  • 日本の景気の見方はいろいろあるが、回復基調に確実になっているという感じではない。
  • 各社は日本市場にかなり力を入れているし、トラックも今年10月から新長期規制が始まり最新の技術を入れた商品を各社が投入すると思うので、この年度目標はぜひ達成したい。そして景気回復に寄与したい。
  • リサイクル法の影響については、特に需要見通しには盛り込んでいない。(名尾副会長)

鋼材について

  • 需要ひっ迫は続いているが、生産に大きな支障が出るということはない。鉄鋼メーカーと協力しながらデリケートな調整をしており、3月のピークの生産も乗り切れるであろうし、4月以降も大丈夫だと思う。
  • 価格については、これから各社が交渉する状況。鉄鋼の原材料が上がっているのも事実で、そのあたりが議論になると思う。
  • 価格転嫁については、日本に限って考えた場合は、依然デフレを脱却していないので、材料が上がったからお客様にお願いしますと言える状況にはまだ厳しい。

個人情報保護法について

  • 各社とも同じだと思うが、社内体制をいま整備しており、法の趣旨に則ってかなり厳密な対応を考えている。
  • 自工会では、消費者部会で各社に集まってもらい、法の内容の理解と、各社での徹底を話し合っている。(名尾副会長)

ニッポン放送株問題について

  • 自工会会長としてではなく日産の会長として答えると、昨日の東京地裁の決定は予想の範囲内だが、ニッポン放送が即時抗告され、まだ司法の決着がついていないので、それ以上のコメントは差し控えたい。

原油価格上昇について

  • あらゆる材料は最終的には原油に依存しているので、原油価格上昇が長期に亘ると材料費や輸送費等広範に影響してくるので、早く安定的に推移してほしい。
  • 経営していて一番の問題は価格が乱高下すること。原油の値段が実際の素材に影響するにはタイムラグがあるので、早く乱高下が収まればいいと考える。