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会長会見 2004年12月16日
(小枝会長)
今年を振り返って
- 一部のメーカーによりリコール制度がちょっと危機に瀕したが、会員各社の真摯な態度でお客様の動揺を防いだというのが印象的だった。
- リサイクルシステムが、サプライヤーの協力を得て何とか出来るところまで来た。ぜひ世界に誇れるリサイクルシステムを実行したい。
国内経済と需要について
- 日本の景気は思ったほど良くなっていないが、思ったほど悪くもない。
- 来年は前半少し厳しいかもしれないが、少し強気に見て、今年よりは少し良くなると思う。
- 設備投資意欲はまだ持続しており、経済全体の拡大は着実に続くのではないか。
- 今年の国内需要見込みは583万台だが、まだ締める時期ではなく1台でも多く売ろうと集中しているので、583万台に少し上積みできるのではないか。
- 来年は今年より少し増えて587万台と見ている。
米国市場について
- 米国経済はここ数年のトレンドから見て堅調だと思う。
- 特に自動車は、ユーザーの数が増えているし、各社が新しいSUVを出す計画を立てているので、1,600万台の中で前後があるかもしれないが、堅調に推移すると思っている。
中国市場について
- 前年比50%増とか30%増という成長は無理になってきているが、今年も2桁の成長は確保できると思うし、来年も確実な成長をしていくと思う。
鋼材について
- 鉄鋼メーカーのほうでかなり増産をしてもらっているし、輸出に回す分を国内に回してもらっているので、国内に供給されている鋼材の量は昨年よりもかなり増えている。
- 来年以降は綱渡りだが、いろいろな努力により、鉄によって減産するということはないと思う。
- 自動車メーカーと鉄鋼メーカーの間で、鋼材の種類を減らすなどの協力をしており、長引く問題ではないと思っている。
自動車リサイクル法について
- リサイクルシステムの仕組みに大体の目処がついた後、まずはリサイクルに関わる事業者の方々へのPRに力を入れた。
- ユーザーの方々に対しては、秋から新聞広告を出しており、また販社を含めた各社がPRをしている。
- 浸透していない部分もあると思うので、あらゆるPR活動をこれからも続けていく。
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