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会長会見 2004年10月21日
(小枝会長)
日タイFTAに関するミッション派遣について
- タイについては、自動車分野はオープンにして自由化したほうがタイの自動車産業にも競争力がついて、日タイ双方にメリットがあると説明してきた。
- タクシン首相の印象は、指導力があり物事を理詰めに考えるかただという気がした。自由化したほうが双方にメリットがあるという我々の考えをご理解いただけたと思う。
鋼材・原材料価格の上昇について
- (最終商品の値上げをできる環境にはないという)我々の見解は変わっていない。
- 自動車各社は新車を出しているが価格を前より上げていないし、逆に装備を追加したり燃費をよくするなど、自動車産業は努力をしている。
- 自動車産業だけが努力をして他の産業が努力していないと言っているわけではなく、それぞれが最大限の努力をしていくべき。
原油価格・ガソリン価格の上昇について
- 原油価格の高騰は長続きしないと思うが、昔のレベルに戻るには若干時間を要するかもしれない。
- 自動車の材料や産業のインフラなどほとんどは石油がもとになっている。原油価格が早く安定することを望む。
- ガソリン価格が上がったことによる自動車販売への影響ということよりも、原油価格上昇が続くことにより全産業のコストが上がることのほうがインパクトが大きく心配。それを各産業の努力でカバーできるかということのほうが大事。
福岡ダイエーホークス救済について
- 個人的な意見はいろいろあるが、うまくいっていただきたいと思う。
米国大統領選挙について
- どちらの候補が当選されても、米国での商売にそれほど大きな変更はないと思う。
ITS世界会議について
- ITSは安全と環境に非常に有効。
- 日本にはITSを使う環境やニーズ、技術がある。確立した技術は世界でも通用するのではないか。
国内自動車市場について
- 暦年見通し590万台を達成できるとは言わないが、達成するべく最大限の努力をしていく。590万台は届く範囲だと思う。
温暖化対策について
- 日本の産業のエネルギー効率はいい。省エネは進んでいる。
- さらにCO2を減らす努力は大変重要だが、それを促進するための行政や税制をどうやったらいいのかは、いろいろ考えなければならない。
- バランスよく考えないと、グローバルで見た場合にエネルギー効率の悪いところでの生産が増え、日本のCO2目標は達成してもグローバルではCO2は増えている、ということになってしまうかもしれない。
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