JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

会長会見  2004年03月18日

(宗国会長)

東証会長人事について

  • 自工会の会見であるので、コメントは控えたい。

三菱ふそうトラック・バスのリコール関連問題について

  • 一昨日、三菱ふそうの宇佐美会長より今回の過程について報告をいただき、この件は三菱ふそうが企業としてきちんと対応していくと理解している。
  • 話の詳細については、正しく理解していただくために、私がここで話すよりは三菱ふそうに直接質問していただければと思う。
  • 自工会としてはこれまでも安全に係わる問題についてきちっとした対応を進めてきているし、今後も安全性向上に向け鋭意取り組んでいきたい。

日・メキシコ間のFTA締結について

  • 難しい交渉が続く中、メキシコとのFTAが来年1月よりスタートするところまで来たことについて、ご努力いただいた方々に感謝したい。
  • 現在交渉が進められている韓国、タイ、マレーシア、フィリピンとの経済連携協定についても良い方向づけになると思う。
  • 自動車産業全体が活力を維持していくためには、国内販売と合わせ輸出も重要であるので、総合的に見てメキシコとのFTA締結は非常に大きな結果であると思う。
  • 新規の無税枠の運用・割り当てについては、これからディスカッションを進めていくことになると思う。フェアでオープンということが基本になる。
  • いまメキシコに投資しているメーカーでもいろいろなモデルを展開したいということもあるし、新規参入したいメーカーもあるだろうから、メキシコ政府と日本政府の両方で調整されると思うがフェアな形の運用を期待したい。(鈴木副会長)

国内景気について

  • 個人消費に強さがないが、輸出や企業の投資が進んでおり、これに合わせて消費もだんだん盛り上がるものと受け止めている。
  • 自動車産業全体は良い方向に向かっているという気持ちを高めて、販売やお客様へのサービス活動に対応していくことが、自動車業界や日本経済にとって良いことになる。

春闘について

  • 各労組が統一的な要求ということではなくスタートし、企業も日本の自動車産業の置かれている状況や各社の課題について時間を費やして幅広く議論をした結果、答えが各社それぞれ出てきたのだと思う。
  • 日本の自動車業界が世界の競争に勝つためには、「人」が基本となる。安定した雇用を持ち、自分の力を高められるよう、経営側も良い労働環境を作り上げることが重要。

鋼材の値上げについて

  • 値上げについては中国での需要が高まっているなどいろいろな要因があることは理解しているが、自動車のビジネスを進めていく上で、商品の値上げをしていく環境下にない。
  • お客様が世界中で良い商品を求めるとき、価格は重要な選択肢になる。ビジネス全体を見ながら鉄のコスト交渉は進んでいくことになる。
  • 収益への影響については各社のコストダウンに係っている。

日中自動車産業発展官民対話会のテーマについて

  • 民としていろいろなテーマを申し上げて、積極的にディスカッションしていきたい。
  • これまでも中国自工会の会長とお会いし、方向づけなど何点かはすでにディスカッションを進めている。
  • 議題は政府も含めて調整中。中国自動車政策、日本の自動車産業が発展してきた過程、エネルギー・環境、流通などが考えられるが、第1回目ということもあり、どこまでテーマに入れられるかはこれから調整していくことになる。(鈴木副会長)