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会長会見 2003年09月18日
(宗国会長)
グリーン税制・環境税について
- CO2削減のためには、環境を先取りした技術開発とともに、お客様にもご購入いただきやすい状況を作っていって、結果として良い地球環境を作れればと思う。
- 環境税は、税導入による国際競争への影響や、自動車関連税制が複雑・多岐にわたっていること等をベースに、総合的に幅広くディスカッションをしていくべき。
米国自動車市場について
- 8月の米国自動車販売で日本ブランド車が31.4%のシェアを占めたが、うち現地生産が20%で、日本からの輸出は11%。80年代当初の100%完成車輸出だったときよりも、現地生産や現地調達率が高まっている。
- 市場の大きさも、当時は1,100万台程度だったが今は1,600〜1,700万台。当時とは中身が随分違うので、この事象だけで即摩擦にはならないと思う。
- 米国の意見をよく聞いて、いいコミュニケーションをとることは必要。
工場の事故・火災について
- リストラが事故に結びつくことはない。
- 安全や危機管理体制は基本的な問題であり、もう1回それぞれが基本に立ち返って注意を払いながら対応していく。
グローバルミーティングについて
- 昨年のテーマがどのように進捗したかをスタート台にし、フリーなディスカッションにより徐々に議論が進んでいくことが大変重要で、何かをこの場で決めるということではない。
自民党新総裁に対する要望について
- 新しい体制が早く確立し、少し明るくなった日本経済をさらに強いものにしていく方向性が見えてくればよいのではないか。
- 改革が力強く進んでいくことが望ましい。
WTO閣僚会議・FTAについて
- WTO閣僚会議が合意を得られず終わったことは大変残念。FTAがますます重要になっていくと思われ、メキシコとFTAを締結できるよう期待している。
- 日本でもたくさんの意見があることは十分理解しているが、いろいろな議論がなされるべき。
中国における設備投資について
- 世界各社が中国に工場進出しており、需要と供給のバランスがいつかは合わなくなるだろうが、中国の自動車市場は2〜3年は今の成長が続くのではないか。
- 発表されている各社の投資計画を見ても、それほど難しい状況にはならないと思う。
中国人民元切り上げについて
- 元/ドル、元/円がどうなるかは推移を見守るしかないが、極端な変動はないのではないか。
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