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会長会見 2003年05月15日
(宗国会長)
SARSの影響について
- 会員会社の中から、発病したという報告は聞いていない。
- 中国ビジネスは、現状では計画通り進んでいる。
- 部品調達に少し遅れが出ており、長期化に不安がないわけではない。
- 人の行き来が滞ることにより、各社の中国でのプロジェクトが遅れ気味になるという心配はある。。
米国経済および米国市場について
- イラク戦争が短期終結したことにより、米国経済の大きな不安材料は後退したと思う。
- 今年の米国市場は過去ほど強くはないが、1,650万台に届くかどうかというそれなりにいい状況で推移している。これまでは高いインセンティブに支えられてきたが、これを続けるのは難しく、インセンティブに代わる施策が必要。
株価と為替について
- 株価は様々な要因で決まるが、今の株価はあまりにも低い。全体的な嫌なムードを取り除かないと、このままずるずるといってしまう。
- 為替が116円台というのは決していい水準ではなく、120円を下回るのが望ましい。
国内市場について
- 1〜3月は良かったが、4月は前年割れとなった。乗用車が良くないが、グリーン税制改正との関係もあり、5月に注目しているところ。
- 4月の販売ではスモールカーのランクが落ちたが、マーケットに大きな変化が起きているとは見ていない。各社が素晴らしい商品を出しており、むしろスモールカーはますます日本の主流になっていくのではないか。
政治献金について
- 政治献金は、最終的には企業や団体の自主判断に基づくものと思う。
- 日本経団連のガイドラインは、今までよりオープンでわかりやすい形で進んでいくことで、いい方向に向かっていくのではないか。
排ガス規制について
- 2005年の新長期排ガス規制に対して、あらゆる努力をしてこれを達成することが最優先。測定基準は違うが、規制値は世界で一番厳しいと言える。
- 自工会の進めていることは決して遅れていないし、むしろ世界をリーディングする技術開発を進めていると思う。
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