JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

ニュースリリース- 2005年12月27日

自動車の石綿含有部品の非石綿化への切り替えに関する再点検結果について

(社)日本自動車工業会(以下、自工会。会長:小枝 至)では、石綿による環境問題に鑑み、1989年4月、国内向け生産車両における部品の非石綿化について自主的に取り組んでいくことを決定し、1996年10月をもってこの対応が完了した旨を公表いたしました。

しかしながら、本年10月に当会会員会社のなかで、1996年以降も石綿含有部品を使用していたことが判明したため、当会では全会員会社における非石綿化への切り替えが完了したとした、1996年以降の石綿含有部品の使用について再点検を行いました。

今回の再点検は、各社が国内にて調達した部品を対象に行なったもので、再点検の結果、当会会員会社14社のうち9社において、1996年以降、3品目・40件の石綿含有部品が使用されていたことが判明いたしました。対象台数は約164万台です。

今回判明した石綿含有部品は、他の樹脂等に練りこまれているか、または密封された状態にあるもので、通常の使用においては石綿が飛散する可能性はなく、また、いずれの部品も1997年3月以降、2005年11月までの間に非石綿化への切り替えを完了しております。
なお、今回対象となった部品は、「労働安全衛生法施行令の一部を改正する政令(2004年10月1日施行)」において、製造、使用が禁止されている石綿含有製品ではありません。

しかしながら、今回このような事実が判明したことは残念であります。
当会ならびに当会会員各社は、今後とも石綿含有部品の全面的な使用禁止の徹底をはかる所存です。

<再点検結果の概要>
点検対象:自工会会員企業14社で、各社が国内で調達した部品
1996年以降も使用が明らかとなった会員会社:(50音順)
いすゞ自動車、スズキ、トヨタ自動車、日産自動車、日産ディーゼル工業、日野自動車、
三菱自動車工業、三菱ふそうトラック・バス、ヤマハ発動機  【以上、9社】
部品名:ガスケット、パッキン、樹脂材  【以上、3品目】
対象車種:〔別紙参照

 

以 上