JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

ニュースリリース- 2002年06月17日

平成13年度「軽自動車の使用実態調査」結果について

(社)日本自動車工業会では、平成13年度において軽自動車の使用実態調査を実施し、このほど別添のように報告書を作成した。

本調査は、軽自動車使用に関するユーザー意識、使用ユーザー層、地域的な特色等の使用実態を詳細かつ具体的に把握することを目的として昭和52年度より隔年で実施している。

<調査設計概要>

調査地域 全国(沖縄を除く)
調査対象 軽自動車保有世帯および事業者
有効回収数 2,797サンプル(回収率53.2%)
調査実施時期 平成13年6月〜7月

<調査結果概要>

(1)軽自動車使用実態の変化

  • 軽乗用車では、女性の保有比率が6割を占め、また高齢ユーザー(60歳以上)の割合が高まっている(平成11年度前回調査14%→今回調査17%)。
  • 軽乗用車では80%が併有世帯であり、普通・小型車との併有割合が増加(前回調査55%→今回調査63%)。主用途は買物(36%)が最も多く、選択理由は65%が経済性を重視している。

(2)交通不便地域の足としての軽自動車

  • 軽自動車は主に地方、郡部で保有されている。
  • 軽自動車は、地方部ユーザーほど公共交通機関が不便であると感じており、その車の代替交通手段無しの回答比率も高い。軽自動車の使用頻度、走行距離も多く、9割のユーザーが次も軽自動車乗り継ぎを予定。

(3)高齢者の足としての軽自動車

  • 高齢(60歳以上)ユーザーでは、買物用途の比率が36%と高く、使用頻度が高い割に走行距離は短いなど生活に密着した使用形態が伺える。
  • 高齢者は日常の足としての軽選択意識が高く、いつでも気軽に外出できることにメリットを感じている。

(4)女性の足としての軽自動車

  • 地方ほど、女性の軽保有比率が高く、特に高齢女性比率が高い。また、買物など日常用途中心に使用頻度が高い。
  • 未就学児を持つ女性層に軽自動車ニーズが高く、また軽自動車利用による生活領域の広がりへの期待が強い。

(5)業務用途車としての軽自動車

  • 少量多頻度で使われ、小規模事業者ほど使用頻度が高く、軽自動車がなくなった場合困ると回答。狭い道を通るなどの理由で、次も軽自動車との意識が強い。

以上