JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

ニュースリリース- 2004年11月30日

2005年日本国際博覧会《愛・地球博》における自工会パビリオン『ワンダーホイール 展・覧・車』の出展実施概要について

社団法人日本自動車工業会(以下、自工会。会長:小枝 至)は、2005年日本国際博覧会《愛・地球博》に出展する『ワンダーホイール 展・覧・車』の出展実施概要をとりまとめた。

『ワンダーホイール 展・覧・車』は、国際博覧会史上初めて50m級の観覧車を演出装置として使用するパビリオンである。本パビリオンは「プレショー(出発ロビー)」「メインショー」「ポストショー」という3つの展示空間から構成されている。中でも、一番の見所であるメインショーでは、上昇する観覧車に乗って、過去から現在、そして未来へと、驚き・楽しさ・夢あふれる物語が展開された後、屋外に出て万博会場の全景を観覧することができる。『ワンダーホイール 展・覧・車』を通じて、自工会は、人とクルマと地球の未来に向けて、社会や生活文化とクルマの関わり、自然とクルマの共生、そして人々とともに進化するクルマの魅力・夢を訴えていく。

【1.出展概要】

■出展テーマ
『人・クルマ・地球 未来へ。』
「わたしたちの生活を大きく変革し、社会や経済の発展に大きく貢献してきた自動車は、いま、環境や資源・エネルギー、安全などの地球規模の課題に直面しており、生活文化との関わり、自然との共生など、多様な進化が求められている。人と自動車と地球の豊かな未来に向けて、自動車業界はクルマの進化のための新たな挑戦を続ける。」というメッセージを込めた。

■パビリオン名
『ワンダーホイール 展・覧・車(英文名:JAMA Wonder Wheel Pavilion)』
『展・覧・車』とは、「展示」「博覧」「観覧車」「クルマ(車)」を組み合わせた造語。『ワンダーホイール』とは、『展・覧・車』を表すイメージワードであり、“驚き”“不思議”を意味する「wonder」と、観覧車「Ferris wheel」、そして車「Wheel」を組み合わせた。

■ロゴマーク
ロゴマークは、パビリオンの特徴である観覧車をシンボライズし、パビリオンのイメージを効果的に訴求するデザインとした。(添付 ロゴマーク 参照

【2.建築概要】

『ワンダーホイール 展・覧・車』は、巨大な回転する輪(観覧車)とその半分を斜めに包み込むシャープな建築で構成されたダイナミックなデザインとした。

外観は、生命の根源である「太陽」、地球に生きるすべての人々の「愛」、新たなる未来を創造する「情熱」と「エネルギー」をシンボライズした“赤いパビリオン”とした。

パビリオンは、再利用が容易なスチール素材等によって構成し、環境への負荷低減を図る。さらに観覧車は既存のものを使用し、博覧会終了後は再利用する予定である。
添付 パビリオン完成イメージパース 参照

建築面積 ・・・ 1,130m2
回転軸直径 ・・・ 47m(最高高さ約50m)
キャビン ・・・ 4人乗り×30台
周回速度 ・・・ 1周8分(周速度0.3m/秒)

【2.建築概要】

『ワンダーホイール 展・覧・車』は、「現在から過去」「過去から現在、そして未来へ」「未来」という時間軸をコンセプトとした3つの展示空間で構成されており、人とクルマと地球の過去から未来を楽しみながら体感していただける演出になっている。

■プレショー(出発ロビー)
プレショーは、メインショーの出発ロビーであり、これから始まる物語のプロローグとして、現在から過去へ遡りながら「モータリゼーションの歩み」を映像で紹介する。
添付 プレショー(出発ロビー)イメージパース 参照

■メインショー
メインショーの展示空間(観覧車を包み込んだ建屋部分)では、乗車したキャビンから、人間が創造力を羽ばたかせて創出した仮想世界(絵画やコラージュなど)をベースにした様々なシーンをご覧いただく。キャビンが少しずつ上昇するに従い、過去から現在、そして未来へと物語が展開され、屋外に出て万博会場の全景をご覧いただいた後、最終シーンの展示空間へと再び入っていく。

展開するシーンは、人とクルマと地球の関係をテーマに、「夢・大地を駆ける」「夢・冒険とロマンを求めて」「夢・豊かな交流」「夢・もっと自由に」等、屋外の会場展望部分を含めて全部で8つのシーンで構成されており、一周約8分間のショーとなる。
添付 メインショー観覧イメージパース 参照

■ポストショー
メインショーが終わり観覧車を降りると、ポストショーに移っていただく。ポストショーでは、クルマのデザインを専門に学んでいる学生の協力を得て、出展テーマである「人・クルマ・地球 未来へ。」をテーマに、自由な発想でクルマへの夢をカタチ(模型)にした「夢のクルマの作品」を展示する。
また、安全・環境に対する自工会のメッセージを、映像やパネル等でわかりやすく紹介する。(添付 ポストショーイメージパース 参照

<参考>
2005年日本国際博覧会−《愛・地球博》は、「自然の叡智」をテーマとした、21世紀初の国際博覧会であり、多様な知恵と文化を持ち寄る「地球大交流」の場として、2005年3月25日から9月25日までの間、愛知県にて開催される。

<添付> ZIP圧縮ファイル
ロゴマークJPG版
パビリオン完成イメージパース
プレショー(出発ロビー)イメージパース
メインショー観覧イメージパース
ポストショーイメージパース

 

以 上