JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

ニュースリリース- 2003年04月25日

2002年度(4〜3月)の福祉車両販売実績について

ここ数年来福祉車両市場は、高齢者向け需要の顕在化等によりシートリフト・回転シート付の小型車及び軽自動車を中心に需要が増加している。こうした中で2002年度は、交通バリアフリー法の施行に伴い低床式路線バスが増加し、福祉車両全体で、37,796台・前年度比111.9%となった。福祉車両の統計をとりはじめた92年度から毎年堅調に伸び続けている。

〈2002年度の販売状況(車種別の動向)〉

  1. 軽自動車−2002年度は、8,868台・前年度比112.5%となった。低価格で小回りのよさが受け入れられて、各社でシートリフト・回転シート付車の設定車種の追加等により、依然として根強く伸びている。


  2. 小型車−2002年度は、24,517台・前年度比110.4%となった。高齢者の増加により車いす移動車の他、乗降しやすい車両も増加の傾向にある。ベース車両をみると、従来から市場で人気のあるミニバンの他、最近、人気が出てきたコンパクトカーも増えている。


  3. バス−2002年度は、4,411台・前年度比119.3%となった。公共交通機関としての底堅い需要に加え、2000年11月施行の交通バリアフリー法対応により低床式路線バスへの切り替え、更には、自動車NOX・PM法や首都圏条例の影響等による代替もあり路線バスを中心に順調な伸びをみせている。

注:

  1. 自工会会員メーカーとして把握できる販売台数を集計したもので、ユーザーが直接架装メーカーに持ち込み改造したものは集計されていない。
    ・「運転補助装置付車」の市場は、自工会会員メーカーとして把握できていない架装メーカー扱いのものを含めると5,000台程度と推定される。
  2. 車種区分は、福祉車両WGにて装置を基準に分類したため、道路運送車両法とは異なる。
    ・小型車には、乗用車と商用車(バンタイプ)が含まれている。
    ・その他は、個別対応、ストレッチャー、後席回転シートなど。
    ・定員11人以上をバス、定員10人以下はマイクロバス(小型車)とし、車両法区分のバスとは異なる。

表:2002年度(4〜3月)福祉車両の市場動向

 

以 上