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ニュースリリース- 2020年04月08日

2019年度二輪車市場動向調査の概要

1.調査設計

(1)郵送調査

調査手法 郵送調査法
調査地域 全国
調査対象 2018年6月〜2019年5月に新車を購入した二輪車ユーザー(国内4メーカー ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキ)
対象者抽出 調査応諾者より、タイプ別×排気量別×地域別の市場構成に合わせ対象者を割当、抽出
調査期間 2019年8月26日(月)〜2019年10月4日(金)
サンプル数 4,967s

(2)グループインタビュー調査

調査手法 グループインタビュー調査
調査期間 2019年11月9日(土)、11月10日(日)、11月16日(土)
調査対象者 首都圏1都7県在住の二輪車ユーザー、ならびに非ユーザー(免許保有者)
‐都心部:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県
‐地方部:茨城県、栃木県、群馬県、山梨県
調査対象グループ 調査応諾者より、居住地、年代、用途(日常用途/非日常用途)、保有モデルを踏まえ対象者を抽出。抽出条件に基づいて、対象者をG1からG8の8グループに分け、調査を実施
 
①G1:都市部ユーザー/若年層/日常用途
②G2:都市部ユーザー/若年層/非日常用途利用
③G3:都市部ユーザー/高齢層/日常用途利用
④G4:都市部ユーザー/高齢層/非日常用途利用
 
⑤G5:地方部ユーザー/年代・用途指定なし
⑥G6:都市部 非ユーザー/二輪車保有経験あり
⑦G7:地方部 非ユーザー/二輪車保有経験あり
⑧G8:非ユーザー/二輪車免許保有/二輪車保有経験なし

 

2.新車購入ユーザー調査結果

1)二輪車をめぐる諸環境

  • 需要台数は2013年度と比べ、2018年度は77%にまで減少。2015年度以降は400千台を下回る水準で推移している。
  • 保有台数は2013年度に比べ、2018年度は91%と緩やかな減少が進む。特に「原付第一種」の減少が大きい。
  • 原付免許取得者数は、2018年度も前年比94%と減少傾向が続いている。一方、普通・大型二輪免許は、2013年度以降減少していたが、2018年度は普通二輪免許の取得者数が前年に比べ6,000人増、AT小型限定普通二輪免許が1,000人増となった。
  • 原付第一種は、台数、免許取得者数とも落ち込むものの、他については足下での増加もみられるなど、回復の兆しがうかがえる。

2)二輪車ユーザーの特性

  • 前回調査と比べ、30代以下の構成比が6ポイント低下し12%、1ポイント増えた70代以上の12%に並んでおり、今後の動向に注視する必要がある。これにより全体の平均年齢が52.7歳から54.7歳と2歳高くなった。
  • 特に、オンロード126〜250ccの平均年齢が4.8歳上昇し48歳となり、251〜400ccの47.1歳を超えた。
  • 今後、30代以下のユーザーを如何に増加させるかについては、喫緊の課題となる。

3)使用状況

  • 全体での使用日数は3.9日から3.7日に減少。これに伴い、月間走行距離も265kmから239kmと、26km減少した。
  • タイプ別では、オンロードとオフロードの大排気量車で、月間走行距離が他より長いのが特徴である。

4)需要構造の変化

  • 購入形態をみると、全体の6割が買い替え、1割が新規購入となっており、この構造に大きな変化はない。
  • タイプ別では、ビジネス及びオンロードで再購入、買い増しが増加している。
  • 直前使用車の使用年数は、前回調査結果と比べ減少。特にオンロードユーザーで顕著である。

5)購買行動

  • 二輪車以外の乗り物との比較検討率は17%と前回から増加している。
  • スクーターは「価格」「乗り慣れている」が高く、オンロードでは「乗った時の爽快感」の65%、「カッコいい」の42%が高い。
  • 購入車の情報源はWebと販売店の実物が中心だが、若年層では口コミやSNSも活用される。オンロードでは加えて二輪専門雑誌や販売店での試乗など多様な情報を得ている。

6)二輪車使用評価と課題

  • ユーザーが乗車時に気にするのは主に雨及び暑さ・寒さである。外出先の駐車場(少ない・料金が高い)や、特に軽二輪以上のユーザーにとって、高速道路料金(高値)が見直しされると乗車機会が増える。
  • 購入した二輪車へ期待する点はスクーターやビジネスはコストや移動の利便性、オンロードやオフロードは走る心地よさや楽しさ、解放感である。
  • 購入した二輪車への満足度は概ね高く、特にスピード感は期待度を大きく上回る。
  • 「駐車で困った経験」は全体で30%、特に東京23区は48%にのぼるなど、都市部ほど高い。

7)二輪車の楽しみ方と期待

  • オンロードユーザーを中心にツーリング経験率は高く、特に宿泊を伴うものへの意向も高い。オンロードユーザーはサーキットの体験走行への意向も高いうえに、増加傾向にある。
  • 洋用品の所有率ではスマートフォンホルダーやアクセサリーソケットが増加傾向にある。
  • 二輪車を楽しむための情報源としては専門誌、Webや口コミやSNSのほか会員サービスやイベントからも情報収集されている。男性50代以下とオンロードユーザーでは口コミとSNSの活用も特徴的である。

8)今後の意向

  • 二輪車継続乗車意向の変化をみると、2013年度は88%であった「継続乗車意向あり」が、2019年度は6ポイント低下している。
  • 男性30代〜50代は、「今後もずっと二輪車に乗り続けたい」割合が高い一方、男性60代は「10年以内に乗らなくなる」と「あと数年でやめるつもり」を合わせた割合が23%、同70代は41%と高くなっている。
  • 環境変化別二輪車保有・乗車意向をみると、「保有を中止する」が最も高いのは「駐車スペースがなくなった時」で51%と最も高く、次いで「経済的に余裕がなくなったとき」が46%、「体力に自信がなくなったとき」が35%と続く。

 

3.トピック調査結果

1)二輪車のサブスクリプション(定額)の受容性

  • 「1年以内に二輪車を保有したユーザー」の二輪車の貸出サービスの利用割合は、全体の8%程度である。そのほとんどはレンタルバイクであり、サブスクリプション利用経験者は極めて少ない。グループインタビュー調査からはレンタルバイク利用に前向きな意見が寄せられるなど、一定の需要が見込まれることがわかった。
  • その利用目的は、出先での移動や整備で手元にないといった純粋な移動目的と、試乗や購入前に慣れることを目的としたものがある。6割のユーザーが購入につながるきっかけになると思うとしており、需要拡大のキーとなることを確認できた。
  • 今後に向けた課題は、貸出手続きの簡素化や品ぞろえの充実、洋用品の提供方法方等にある。

2)一般の人々のニーズに合う二輪車ベネフィットの発掘

  • 多くのユーザーは二輪車のイメージとして「趣味性」を、他人から見られたいイメージとして「人生を楽しんでいる」をあげる。
  • 行きつけの販売店の廃業等に直面したユーザーの一部は、部品の調達先、メンテナンス先として、用品店やネット通販を通じた購買や、動画サイトを参考に自らの手によるメンテナンスを選び、販売店を経由しない新たな購買などの行動が見られつつある。
  • 二輪車購入に際して、最も強い影響力を持つのは親である。親の二輪車の好感度をあげ、自らの子への魅力伝達の促進が求められる。

3)求められる「あるべき販売店」と実際との差

  • 現状の販売店に対しては、展示される二輪車の間にゆったりとしたスペースがあり、ゆっくりと落ち着くことのできる環境が望まれている。店内の二輪車の展示のあり方や、落ち着いた環境づくりについて、検討の余地がある。
  • 販売店の選択理由は「訪ねるのに便利な距離」、満足度は「販売店の信頼感」と普遍的な結果になった。信頼感については、例えば、ユーザーからの修理・メンテナンス依頼への可能な限りの対応や、ワントゥワンの情報交流等ユーザーニーズに沿った対応、地域イベントへの積極的な参画等、地域への地道な販売活動があらためて重要と思われる。
  • 購入先のSNS、ウェブサイト等は「閲覧なし」「発信を知らない」の合計が半数を超えるなど、影響力があるとは言い難い。

4)乗り換え需要の動機把握

  • より大きな排気量帯への乗り換えユーザーの前車使用期間は2年以内が多く、短期間で買い替えるユーザーが多い。同排気量帯への乗り換えの前車使用期間は10年以上が多く、故障するまで利用すると推測される。より小さな排気量帯への乗り換えの前車使用期間は3年以内が多く、車検をきっかけに乗り換えると推測される。
  • ただし、オンロード400cc〜ユーザーは、買い替え検討時期を半年前とする割合が3割近くに上り購入1ヶ月前を上回るなど、じっくり検討したうえで購入するパターンも存在する。
  • 以上を踏まえると、より大きな排気量帯への乗り換えユーザーには、衝動的な購買と時間をかけた検討の両面を支援する販促活動が求められる。

以 上

2019年度 二輪車市場動向調査(PDF:5.35MB)


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