JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

ニュースリリース- 2018年09月14日

自工会・2018年 秋季交通安全キャンペーンの実施について

 一般社団法人 日本自動車工業会(会長:豊田章男、以下自工会)は、9月21日(金)から12月31日(月)までの間、秋の全国交通安全運動と連動し、「自工会・2018年秋季交通安全キャンペーン」を実施します。
*主催:内閣府他、期間:9月21日(金)から9月30日(日)

 昨年の交通事故の発生件数は47万2,165件と前年より2万7,036件減少(-5.4%)し、死者数は3,694人と警察庁が保有する昭和23年以降の統計で最少となりました。
 一方、昨年の交通事故死者数に占める高齢者(65歳以上)の割合は54.7%と依然として高く、歩行中死者数に対する高齢者の占める割合も72.2%となっています。高齢歩行者の場合、とくに夜間、左からの進行車両と衝突する事故が多く発生しています。

 このため、秋季交通安全キャンペーンでは、引き続き「高齢者の歩行中の交通死亡事故抑止」を重点として展開します。今年度は新たに「ハイビームの有効活用促進」のコンテンツを作成いたしました。

 会長の豊田章男は、「交通安全には、クルマの安全性の向上、道路環境の改善、交通安全教育や広報・啓発活動など、総合的かつ多面的な取組みが必要です。各自動車メーカーが一層の車両安全対策や最先端技術開発に取り組むとともに、自工会として関係各方面と連携しながら、「交通事故ゼロ」社会の実現に向けて継続的に取り組んで参ります。」と語っております。

 

<秋季交通安全キャンペーンの考え方>

●ドライバー向けテーマ:夕方早めのヘッドライト点灯促進、ハイビームの有効活用促進
 歩行中の死者数を昼夜別にみると、昼間に比べて夜間の構成率が2倍以上(昼間:30.2%、夜間:69.8%)高くなっていることや、例年、秋から年末にかけて夕暮れ時の高齢者の歩行中の交通事故死者が増加することから、ドライバーに対し、夕方早めのヘッドライト点灯、およびハイビームの有効活用を呼び掛けます。

●高齢歩行者向けテーマ:夕暮れ時の道路横断への注意喚起・反射材の着用促進
 高齢の歩行者に対し、夕暮れ時から夜間において道路を横断する際は安全を確認し、反射材を着用するよう呼び掛けます。

●二輪車ライダー及び同乗者向けテーマ:ヘルメットの正しい着用促進
 2017年の二輪車乗車中事故死者632人の損傷主部位の33.4%が頭部となっています。また、ヘルメットを着用していた死者610人のうち約30%の177人が事故時にヘルメットが脱落していることから、あごひもをしっかり締めるなどのヘルメットの正しい着用について呼び掛けます。

 

<キャンペーンテーマとスローガン>

テーマ

高齢者の歩行中の交通死亡事故抑止に向けて、
・ ドライバーに対し、夕方早めのヘッドライト点灯、ハイビームの有効活用を呼び掛ける。
・ 高齢者に対し、夕暮れ時から夜間歩行中の反射材の着用を呼び掛ける。

二輪車乗車中の交通死亡事故抑止に向けて、
・ 二輪ライダー及び同乗者に対し、あごひもをしっかり締めるなど、ヘルメットの正しい着用を呼び掛ける。

スローガン ・ドライバー:「夕方早めのヘッドライト点灯」、「ハイビームの有効活用」
・高齢者:「夕暮れ時と夜間における反射材の着用」
・二輪ライダー及び同乗者:「あごひも、しっかり、ヘルメット」

<キャンペーンの具体的展開>

You Tube アニメーション動画を配信
ハイウェイビジョンCM 東・中・西日本高速道路のサービスエリア内に設置されたインフォメーション用のハイウェイビジョン約100ヶ所で放映。
(9/21〜12/31)
キャンペーンサイト アニメ動画を視聴後に交通安全クイズに答え、正解者に景品が当たるキャンペーンサイトの開設、SNS上での交通安全フォトコンテストを実施し、キャンペーンの周知を図る。
(9/21〜12/31)
  • 夕暮れ時に運転しているドライバーに向け、新規施策として著名人(尾木直樹氏)によるラジオCMを作成し、全国AMラジオ33局ネットのスポットCMで、「ハイビームの有効活用」を呼びかける。
    (10/1〜10/31)
  • 高齢者の反射材着用を促進するため、高齢者の交通事故死者数が多く、且つ高齢歩行者死亡事故が昨年より増加傾向にある神奈川県、茨城県、兵庫県の幼稚園の園児に「反射材」等を配布し、園児から祖父母へプレゼントしてもらい、反射材の着用促進を図る。(9/1〜9/16(敬老の日までに配付))
  • 会員各社のホームページに交通安全キャンペーンサイトへのリンクバナーの貼り付け。(9/21〜12/31)

以 上