JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

ニュースリリース- 2017年09月08日

自工会 2017年秋季交通安全キャンペーンの実施について

 一般社団法人 日本自動車工業会(会長:西川 人)は、9月21日(木)から12月31日(日)までの間、秋の全国交通安全運動と連動し、「自工会2017年秋季交通安全キャンペーン」を実施します。
*主催:内閣府他、期間:9月21日(木)から9月30日(土)

 2016年中の交通事故死者数は3,904人となり、昭和24年以来67年振りに4千人を下回りました。
 一方、高齢者(65歳以上)については、死者数は同様に減少しているものの、交通事故死者数に占める高齢者の割合は過去最高の54.8%となり、また、歩行中の死者に占める割合も73.7%と高い割合となっています。

 警察庁の分析によると、人口10万人当たりの道路横断中の死者数は、年齢が上がるほど多くなり、高齢歩行者の場合、昼間に比べ夜間の死者数が多く、原因としては走行車両の直前直後横断、横断歩道以外横断等のルール違反が多いとのことです。
 このため、秋季交通安全キャンペーンでは、引き続き「高齢者の歩行中の交通死亡事故抑止」を重点として展開します。

 

<秋季交通安全キャンペーンの考え方>

●ドライバー向けテーマ:夕方早めのヘッドライト点灯・上向き点灯(対向車や先行車がいない状況等におけるハイビームの活用)促進
 例年、秋から年末にかけて夕暮れ時の高齢者の歩行中の交通事故死者が増加することや、高齢者の歩行中の死者数を昼夜別にみると、昼間に比べて夜間の構成率(昼間:34.4%、夜間:65.6%)と高くなっていることから、ドライバーに対し、夕方早めのヘッドライト点灯及び対向車や先行車がいない状況等での上向き点灯を呼び掛けます。

 なお、高齢運転者による重大事故が発生していることを踏まえ、自動ブレーキやペダル踏み間違い時加速抑制装置等を搭載した「安全運転サポート車」(セーフティ・サポートカーS)の普及啓発に積極的に取り組みます。

●高齢歩行者向けテーマ:夕暮れ時の道路横断への注意喚起・反射材の着用促進
 高齢の歩行者に対し、夕暮れ時から夜間において道路を横断する際は交通ルールを守り、安全を確認するとともに、反射材を着用するよう呼び掛けます。

●二輪車ライダー及び同乗者向けテーマ:ヘルメットの正しい着用促進
 2016年の二輪車乗車中事故死者684人の損傷主部位の41.8%が頭部となっています。また、ヘルメットを着用していた死者662人のうち約30%の195人が事故時にヘルメットが脱落していることから、あごひもをしっかり締める「ヘルメットの正しい着用」を呼び掛けます。

 

<キャンペーンテーマとスローガン>

テーマ 高齢者の歩行中の交通死亡事故抑止に向けて、
・ ドライバーに対し、「夕方早めのヘッドライト点灯」「対向車や先行車がいない状況等での上向き点灯」を呼び掛ける。
・ 高齢者に対し、歩行中の反射材の着用を呼び掛ける。
二輪車乗車中の交通死亡事故抑止に向けて、
・ 二輪ライダー及び同乗者に対し、あごひもをしっかり締める「ヘルメットの正しい着用」を呼び掛ける。
スローガン ・ドライバー:「夕方早めのヘッドライト点灯」「対向車や先行車がいない状況等での上向き点灯」
・高齢者:「夕暮れ時と夜間における反射材の着用」
・二輪ライダー及び同乗者:「あごひも、しっかり。」

<キャンペーンの具体的展開>

  • 交通安全キャンペーンサイトを開設し、アニメーション動画配信、交通安全クイズ、交通安全フォトコンテストの募集を行うと共に、「対向車や先行車がいない状況等での上向き点灯」や「安全運転サポート車」(セーフティ・サポートカーS)等の普及啓発を行う。(9/21〜12/31)
  • 会員各社のホームページに交通安全キャンペーンサイトへのリンクバナーを貼り付け キャンペーンサイトへの誘引を図る。(9/21〜12/31)
  • 既存キャラクター「ぼのぼの」を活用した「夕方早めのヘッドライト点灯促進」、「反射材の着用促進」、「ヘルメットの正しい着用促進」を訴求するアニメーション動画を以下のメディアに配信し、広報啓発活動を推進。
You Tube アニメーション動画を配信
屋外大型ビジョンCM 通行量の多いスポットに設置されている全国14都道府県の屋外大型ビジョン39ヶ所で放映。
(10/1〜10/31)
ハイウェイビジョンCM NEXCO東日本、中日本、西日本のサービスエリア内に設置されたインフォメーション用のハイウェイビジョン約100ヶ所で放映。
(9/21〜12/31)
交通安全キャンペーンサイト アニメーション動画を配信し、キャンペーンの関連イベントとの連携を図る。
(9/21〜12/31)
  • 夕暮れ時に運転しているドライバーに向け、全国AMラジオ32局ネットのスポットCMで、「夕方早めのヘッドライト点灯」、「ヘルメットの正しい着用」を呼びかける。
    (10/1〜10/31)
  • 高齢者の反射材着用を促進するため、歩行中の高齢者の交通事故死者数が多い愛知県、千葉県、大阪府の幼稚園の園児に「反射材」等を配布し、園児を通して祖父母へプレゼントしてもらい、反射材の着用促進を図る。
    (9/1〜9/18(敬老の日までに配付))

以 上