JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

ニュースリリース- 2016年09月15日

自工会・2016年 秋季交通安全キャンペーンの実施について

 一般社団法人 日本自動車工業会(会長:西川 廣人、以下自工会)は、9月21日(水)から12月31日(土)までの間、秋の全国交通安全運動と連動し、「自工会・2016年秋季交通安全キャンペーン」を実施します。
*主催:内閣府他、期間:9月21日(水)から9月30日(金)

 政府は、今年度より第10次交通安全基本計画をスタートさせ、2020年までに交通事故死者数を2,500人以下とし、世界一安全な道路交通を実現するという目標を掲げております。

 当会としても、交通死亡事故の抑止は国を挙げて取り組むべき重要な課題であることを認識し、一層の車両安全対策に取り組むとともに、交通安全活動の一環である秋季交通安全キャンペーンを実施し、安全な交通社会の実現に貢献してまいります。

 2015年中の交通事故死者数は、前年より4人多い4,117人であり、15年ぶりに増加いたしました。特に、交通事故死者数に占める高齢者の割合は年々増加しており、昨年の全体に占める高齢者の割合は54.6%と過去最高となっております。
 また、高齢者の死者のうち、47.6%が歩行中の事故であり、高齢歩行者に対する交通安全対策は喫緊の課題となっております。
 このため、引き続き、秋季交通安全キャンペーンでは、「高齢歩行者の死亡事故の抑止」を重点として展開してまいります。

<秋季交通安全キャンペーンの考え方>
●ドライバー向けテーマ:夕方早めのヘッドライト点灯促進
 歩行中の死者数を昼夜別にみると、昼間に比べて夜間の構成率が2倍以上(昼間:30.8%、夜間:69.2%)高くなっていることや、例年、秋から年末にかけて夕暮れ時の高齢者の歩行中の交通事故死者が増加することから、ドライバーに対し、夕方早めのヘッドライト点灯を呼び掛けます。
●高齢歩行者向けテーマ:夕暮れ時の道路横断への注意喚起・反射材の着用促進
 高齢の歩行者に対し、夕暮れ時から夜間において道路を横断する際は安全を確認し、反射材を着用するよう呼び掛けます。
●二輪車ライダー及び同乗者向けテーマ:ヘルメットの正しい着用促進
 2015年の二輪車乗車中事故死者677人の損傷主部位の42.8%が頭部となっています。また、ヘルメットを着用していた死者662人のうち約3分の1の202人が事故時にヘルメットが脱落していることから、あごひもをしっかり締めるなどのヘルメットの正しい着用について呼び掛けます。

<キャンペーンテーマとスローガン>

テーマ 高齢者の歩行中の交通死亡事故抑止に向けて、
・ドライバーに対し、夕方早めのヘッドライト点灯を呼び掛ける。
・高齢者に対し、歩行中の反射材の着用を呼び掛ける。
二輪車乗車中の交通死亡事故抑止に向けて、
・二輪ライダー及び同乗者に対し、あごひもをしっかり締めるなど、ヘルメットの正しい着用を呼び掛ける。
スローガン ・ドライバー:「夕方早めのヘッドライト点灯」
・高齢者 :「夕暮れ時と夜間における反射材の着用」
・二輪ライダー及び同乗者:「あごひも、しっかり、ヘルメット」

<キャンペーンの具体的展開>

  • 既存キャラクター「ぼのぼの」を活用した「夕方早めのヘッドライト点灯促進」、「反射材の着用促進」、「ヘルメットの正しい着用促進」を訴求するアニメーション動画を以下のメディアに配信し、広報啓発活動を推進。
You Tube アニメーション動画を配信
屋外大型ビジョンCM 通行量の多いスポットに設置されている全国14都道府県の屋外大型ビジョン39ヶ所で放映。
(10/1〜10/31)
ハイウェイビジョンCM 東・中・西日本高速道路のサービスエリア内に設置されたインフォメーション用のハイウェイビジョン約100ヶ所で放映。
(9/21〜12/31)
キャンペーンサイト アニメ動画を視聴後に交通安全クイズに答え、正解者に景品が当たるキャンペーンサイトの開設、SNS上での交通安全フォトコンテストを実施し、キャンペーンの周知を図る。
(9/21〜12/31)
  • 夕暮れ時に運転しているドライバーに向け、全国AMラジオ32局ネットのスポットCMで、「夕方早めのヘッドライト点灯」、「ヘルメットの正しい着用」を呼びかける。
    (10/1〜10/31)

  • 高齢者の反射材着用を促進するため、歩行中の高齢者の交通事故死者数が多い愛知県・神奈川県・千葉県の幼稚園の園児に「反射材」等を配布し、園児を通して祖父母へプレゼントしてもらい、反射材の着用促進を図る。
    (9/1〜9/16(敬老の日までに配付))

  • 会員各社のホームページに交通安全キャンペーンサイトへのリンクバナーの貼り付け。
    (9/21〜12/31)

参考資料:(PDFファイル:380KB)

以 上