一般社団法人 日本自動車工業会(会長:池 史彦)は、2014年度に実施した『小型・軽トラック市場動向調査』の結果をまとめた。
この調査は、小型・軽トラックユーザーの保有・購入・使用実態などを時系列的に捉え市場構造の変化を把握するためにアンケートを隔年で実施しているものであり、今回は以下の点の把握も行なった。
- 安全意識と先進安全技術
- 環境意識と次世代環境車
- 消費税率5%→8%引き上げの影響
- 農家におけるトラック・バン
調査結果の主な特徴は以下のとおり。
- 保有状況と変化の背景
小型・軽トラック・バンの保有台数は減少傾向が継続。
- 需要構造の実態
小型・軽トラック・バン全体の需要は2008年レベルまで回復したが、増車ではなく買い替え需要の増加による。
- 使用実態
走行距離、行動半径等に大きな変化はないものの、用途として最終消費者への配達・集荷が増加しており、特に軽で顕著。
- 今後の購入・保有意向
次期買い替え意向車は、同車型・同クラス歩留まり意向率が高い傾向に変化はない。
事業所における今後1〜2年の保有意向は、全体では減少意向の比率は低下したものの、増加意向は増えていない。
- 安全意識と先進安全技術
運輸業では安全性への意識が高く、先進安全技術に対する魅力度も高い。
- 環境意識と次世代環境車
ハイブリッド車の受容性は高まっているが、他の次世代環境車への購入意向はまだ低い。
- 消費税率5%→8%引き上げの影響
消費税引き上げの影響は軽微。
- 農家におけるトラック・バン
保有、買い替え意向車とも軽トラック中心であるものの、保有車では軽乗用車が増加傾向。
報告書は一般向けに配布するとともに、当会ホームページにも掲載する。
アドレス http://www.jama.or.jp/
以 上
ご参考:2014年度小型・軽トラック市場調査の概要