JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

ニュースリリース- 2002年08月27日

欧州自動車業界、ヨハネスブルグWSSDサミットで持続可能なモビリティへの約束を再確認

資料−3

UNEP(国連環境プログラム)モビリティーフォーラム・レポートに関する
ACEAプレスリリース

南アフリカのヨハネスブルグで開催されている「持続可能な開発に関する世界首脳会議(WSSDサミット)」は、欧州の自動車メーカーにとって、これまで達成してきた事柄および今後の課題について発表を行う歓迎すべき機会である。

ACEAとJAMA、そして両自工会のメンバーにより作成され、国連環境計画(UNEP)により上記首脳会議の前に発表された「持続可能な開発のパートナーとしての自動車産業に関するリポート」は、自動車および道路輸送について1992年のリオ会議以降に達成された著しい進展を概説している。このUNEPのリポートには、排ガスと騒音の著しい低減、自動車リサイクルに関するいくつもの自主的計画、自動車安全性の向上、エネルギーと水の消費抑制、生産プロセスにおける排出ガスおよび廃棄物の削減などで達成された主要な成果が列記されている。一例をあげるならば、今日に生産されている新車100台の排出ガス量は、1970年代に生産された平均的な乗用車1台の排出ガス量と同じであり、今日の大型商用車の排出ガス量は1970年代のレベルの10〜20%の水準にまで低減されている。

それでも、未来に対する挑戦が求められている。自動車メーカーは現在、あるいは将来にむけて、従来燃料技術の改善、代替エネルギー/動力機関の開発、サプライ・チェーンにおける環境管理の最適化、全道路ユーザーを対象とした安全性の向上、公共輸送機関と私的な輸送手段を統合したインテリジェント・インターアクティブ・ソリューションの設計に努力を集中している。

9月1日のWSSDビジネス・デーを前にしてASEA事務局長のイヴァン・ホダック(Ivan Hodac)は「自動車産業は、持続可能なモビリティに深く関与している」と語り、次のように続けた。「モビリィは、制限できるものでも、また、制限されるべきものでもない。ヒト、モノ、アイディアの自由な移動は、人間の基本的な欲求であり、また、経済的発展および社会的発展を、さらにはライフ・クオリティの向上を、促進する基本的な要素である。モビリティへのアクセスは、雇用、教育、健康管理へのアクセス、レジャー、文化活動へのアクセス、必要な物品およびサービスへのアクセスを意味する。今日のグローバルな世界では、途上国においても先進国においても、モビリティに対するニーズが増加している。我々が行っていることは、多くの人々がモビリティの手段を手に入れることができるようにすることであり、モビリティ自体をより持続可能なものに、より効率の高いものにすることである。そして、これらを、環境保護、安全性、スペース占有の面においてだけでなく、経済的な視点および社会的な視点からも実現していくことである」。

UNEPリポートの全文はwww.acea.beで閲覧することができる。

以 上