一般社団法人 日本自動車工業会(会長:豊田 章男)は、2012年度に実施した『小型・軽トラック市場動向調査』の結果をまとめた。
この調査は、小型・軽トラックユーザーの保有・購入・使用実態などを時系列的に捉え市場構造の変化を把握するためにアンケートを隔年で実施しているものであり、今回は以下の点の把握を行なった。
- 市場構造(保有・購入実態)の変化
- 車の持ち方の変化と使用実態
- 今後の保有・購入意向
- 環境に対する意識・対応と次世代環境車への意識
- 農家におけるトラック・バン需要の変化
調査結果の主な特徴は以下のとおり。
- 経営状況の実態と今後の見通し
円高・デフレ等で、景気や荷動きは停滞気味。今後も厳しい見通しをしている。
- 保有状況・需要構造の実態
保有台数は減少が続き、代替遅延化の傾向も変わらない。
代替ではダウンサイジングが増加傾向。
- 保有台数の変化とその背景
保有台数の減少の主な要因は「景気低迷」「輸送量・従業員数の減少」「燃料価格上昇」。
- 使用実態と保有車の使い分け
使用実態・使い分けに変化はないが、被災地では使用の活性化が一部みられる。
- 今後の保有・購入意向
同車型への代替意向率が高い中、わずかながらダウンサイズ・保有減の意向がみられる。
- 環境に対する意識と対応
環境に対する意識に大きな変化はみられないが、次世代環境車については、より実用面が重視されるようになった。
- 農家におけるトラック・バン
保有、買い替え意向とも軽トラック中心の市場。
比率は低いが経営拡大を志向する農家層がある。
報告書は一般向けに配布するとともに、当会ホームページにも掲載する。
アドレス http://www.jama.or.jp/
以 上
ご参考:2012年度小型・軽トラック市場調査の概要