ニュースリリース- 2002年08月29日世界の自動車メーカー、「世界規模燃料憲章」にもとづき世界レベルで有鉛ガソリンの段階的削減を推進、目標は2005年の完全無料化資料−1 JAMA, ACEA, AAM, EMA:世界規模燃料憲章(WWFC) 南アフリカ、ヨハネスブルグ発−世界の主要な自動車/エンジン・メーカーは、「世界規模燃料憲章(WWFC)」の最新版を作成し、その中で、ガソリンに鉛の添加が認められている地域も含め、全ての市場から有鉛ガソリンを完全に放逐することを提唱している。自動車メーカーは、できるだけ早く世界レベルで有鉛ガソリンの段階的削減を進め、遅くとも、ダカール宣言(2001年6月)で示された2005年までにこの使用撤廃を実現するよう求めている。改訂前のWWFCでは、排ガス規制を行っていない市場、あるいは、排ガスに最低要件を定めていない市場は、鉛を意図的にガソリンに添加すべきではないとされていたが、有鉛ガソリンを合法的に認めている市場はその使用が容認されていた。有鉛ガソリンの使用を認めている国は、世界にまだおよそ50か国ある。 鉛は、大気を汚染すると同時に排ガス制御システムの性能を低下させる金属燃料添加物である。このため、有鉛ガソリンを使用していると、自動車の触媒コンバーターを利用することが難しくなる。触媒コンバーターを装着すれば、排ガスは90%以上削減される。有鉛ガソリンはまた、自動車技術の国際調和を阻害している。世界の自動車メーカーは、有鉛ガソリンの使用中止に向けた努力を強く支持している。 鉛はガソリンのオクタン価を上げるために利用される。有鉛ガソリンの使用中止または鉛の添加量削減に向かっている国の中には、他の金属や、メチルシクロペンタジエン三炭素マンガン(通称MMT)あるいはフォロセンといった灰形成(ash-forming)オクタン価増進代替剤を使っているところもあるようである。しかし、これらの物質も自動車の排ガス制御にとって有害な場合がある。このため、WWFC最新版は、触媒コンバーターを保護するために、金属ベースのいかなるガソリン添加剤の使用にも反対している。 自動車/エンジン・メーカーは、燃料の品質がいかに自動車の排ガスと性能とに影響をおよぼすかについて理解を深めてもらうために、また、世界レベルで燃料品質の調和が促進されるよう、1998年からWWFCの作成を開始している。2000年4月に発表された第二版では、多くの国で採択されつつある厳しい新排ガス基準に合わせて新しい排ガス制御技術を使うことができるようにするために、自動車燃料の無硫黄化の必要性に焦点があてられている。 WWFCを読むと、他のガソリンおよびディーゼル燃料についても、自動車の排ガスと性能とに影響を与える自動車技術との相関関係が理解できる。WWFCは、自動車に使われるガソリンおよびディーゼル燃料の品質の改善について法律を採択する場合、多くの国々で活用させている。 WWFCの最新版ドラフトは、www.autoalliance.org/fuel_charter.htmで閲覧することができる。下記の団体は、関係者からのコメントを検討し、最終版をそのそれぞれのウェブサイトに掲載する予定である。 問い合わせ先:
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