JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

ニュースリリース- 2002年09月02日

WSSD(環境開発サミット)にかかる自動車業界の各種取り組み

ご参考

南アフリカ・ヨハネスブルグで開催されている環境開発サミット(WSSD)における各種サイドイベントにおいて、

  1. 日本自工会(JAMA)、欧州自工会(ACEA)、米国自工会(AAM)及び米国エンジン製造者協会(EMA)は、8月29日UNEP(国連環境プログラム)主催「Partnership for Cleaner Fuels for Cleaner Air」において、世界レベルでの有鉛ガソリンの段階的削減を推進する「世界規模燃料憲章(WWFC)」の最新版
  2. 国際自動車工業連合会(OICA)は、9月1日WBCSD(持続的発展に関するビジネス協議会)主催「ビジネスデー」において、「世界自動車産業の持続可能な発展及び貢献」と題するステートメント
  3. ACEAは、8月27日「UNEPモビリティーフォーラム・レポート」に関するプレスリリース

をそれぞれ発表しましたので、ご参考までに下記ご報告致します。

  1. 世界規模燃料憲章(WWFC) ………………………………………… 資料1
    日本自工会(JAMA)、欧州自工会(ACEA)、米国自工会(AAM)及び米国エンジン製造者協会(EMA)は、8月29日、UNEP主催「Partnership for Cleaner Fuels for Cleaner Air」と題するセミナーにおいて、「世界規模燃料憲章(WWFC−World Wide Fuel Charter)」の最新版(第3版)を発表した。
    WWFCはこれまでに2回、1998年および2000年に発表され、燃料品質改善に向けた取り組みを提言しているが、最新版(第3版)の中では、ガソリンに鉛の添加が認められている地域においても、できるだけ早く世界レベルで有鉛ガソリンの段階的削減を進め、遅くとも2005年までに有鉛ガソリンの使用を撤廃するよう求めている。
    特に、有鉛ガソリンを使用していると自動車の触媒コンバーターの利用が困難となり、排ガス制御システムの性能を低下させることになる。触媒コンバーターを装着すれば、排ガスは90%以上削減されるとしている。 
     なお、これまで第1版(98年)では、世界的な燃料品質基準を求める提言「カテゴリー1〜3」を策定、第2版(2000年)ではガソリン、軽油ともにさらに厳しい硫黄分低減(5〜10ppm)を求める「カテゴリー4」を追加している。

  2. 「世界自動車産業の持続可能な発展及び貢献」…………………………資料2
    国際自動車工業連合会(OICA)は、9月1日、WBCSD主催「ビジネスデー」において、「世界自動車産業の持続可能な発展及び貢献」と題し、世界の自動車産業が環境保護、経済成長、社会的公正という3つの主要なコンセプトの中で、持続可能な発展に向けて取り組んでいるとするプレスリリースを発表。
    特に、
    • 環境保護において、自動車メーカーは環境に優しい製品を市場に投入し、将来の製品改良のために膨大な研究開発資源を投じることを約束している、
    • 経済成長において、自動車産業は膨大な投資、雇用創出、途上国とのパートナーシップにより安定した経済成長をもたらしている、
    • 社会的公正において、自動車メーカーは全従業員に対し機会均等、従業員を重視した社内政策を講じている、

    としている。

  3. 「UNEPモビリティーフォーラム・レポート」………………………資料3
    欧州自工会(ACEA)は、UNEP(国連環境プログラム)モビリティーフォーラム・レポートに関するプレスリリースを発表。
    UNEPは欧州自工会及び日本自工会より協力を得て、自動車産業の持続可能な発展に関するレポートを取り纏めたが、ACEAはWSSDに合わせて8月27日に本レポートに関するプレスリリースを発表した。
    (同レポートに関しては、日本自工会は8月19日に発表済み)

以 上