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ニュースリリース- 2012年02月01日

「普通二輪(小型限定)実験講習プロジェクト」報告書の発行

 一般社団法人 日本自動車工業会 二輪車特別委員会(以下 自工会二特、委員長:柳弘之)は、軽量コンパクトで通勤通学、業務上の移動手段として、これからの生活モビリティとして期待される原付二種を運転するのに必要な“小型限定普通二輪(125クラス)免許取得時の負担軽減”についての提案(*1)をかねてより政府関係機関に行っているが、このたび「普通二輪(小型限定)実験講習プロジェクト」を設け、要望実現化のための具体的な講習カリキュラムを試作、かつ当該免許取得希望の一般の方を対象にこのカリキュラムが妥当で適正なものであるかどうかの実地検証をおこなった。
検証結果の詳細は別添報告書の通りであるが、おおむね『自工会講習カリキュラム案は、今回の受講者の技能水準を下げることなく、安全面でも十分に効果が期待され、なおかつ当該免許取得希望者の負担軽減にもつながるものである』との結論を得ることができた。自工会二特では、この報告書を政府関係機関に提出し、今後の要望実現に向けてさらなる働きかけを行っていく。

*1:自工会提案・・・交通安全に必要な教育を確保しつつ、現行免許制度の教育時限数を削減。実技教育の最後に教育効果の確認(みきわめ)を行い、技能検定は免除する技能講習制度。

1.「普通二輪(小型限定)実験講習プロジェクト」メンバー

 ○座長;長江啓泰(日本大学名誉教授)以下8名(報告書の通り)

2.実験講習の概要

[1]実施日 : 7月12日〜9月6日の延べ10日間
[2]講習会場(2会場)
・ヤマハテクニカルセンター:略称YTC(静岡県掛川市)
・鈴鹿サーキット交通教育センター:略称STEC(三重県鈴鹿市)
[3]受講者(計36人)
・普通免許以上を保有し、AT小型限定普通二輪免許の取得を希望している一般の男女
・18人×2会場(同数)
[4]実験講習担当者 : 二輪教習指導員および検定員の有資格者
[5]使用車両 : 125ccクラスのスクーター
[6]講習内容
・プロジェクトが作成した6時限の技能講習カリキュラムに基づいて連続的に実施 (講習は1日で修了)
・最後の1時限(6時限目)で、講習効果の確認(みきわめ)にて卒業を認めるか確認
[7]模擬技能検定の実施
(自工会の提案するAT小型限定普通二輪免許取得制度案の中には含まれないが)同日、現行教習制度の技能検定に倣った模擬技能検定を実施し、上記講習効果の確認(みきわめ)の結果と検定結果に齟齬がないかを確認

3.報告書の要旨

イ)3つの考察点とその検証結果

[1]教育時間の短縮は可能か。
⇒(結果)教育時間を6時限に短縮した技能講習カリキュラムは、現行の教習カリキュラム(技能教習8時限・学科教習1時限=計9時限)と同等の十分な教育効果が認められる。
[2]1日に行える教育時間の制限を見直すことは可能か。
⇒(結果)現行の教習カリキュラムでは、1日の技能教習時間を(第1段階1日2時限まで、第2段階1日3時限まで)制限しているが、1日で6時限の講習を連続的に実施しても教育効果は十分に認められたことから、教育時間の制限を見直すことは可能である。
[3]技能検定を行わずに“みきわめ”卒業を認めることは可能か。
⇒(結果)模擬技能検定の結果は100%合格ではなかったが、90%近い合格率であったことから、技能講習カリキュラムの6時限目に行う「講習効果の確認(みきわめ)」を厳格に行うことによって、運転者の技能の習熟度を十分に確認し、技能水準を落とすことなく講習の修了認定(卒業)が可能である。

以上の結果から「自工会の提案する『技能講習カリキュラム』を連続的に受講しても、運転者の技能水準を下げることなく、安全面でも十分に効果が期待され、なおかつ当該免許取得希望者の負担軽減にもつながるものである」と、まとめている。

ロ)講習効果の確認(みきわめ)の結果と模擬技能検定の合否

1.講習効果の確認(みきわめ)の結果

修了結果

YTC(18人)

STEC(18人)

合計(36人)

6時限で修了

18人

100.0%

18人

100.0%

36人

100.0%

時限数超過で修了

0人

0%

0人

0%

0人

0%

受講者の技能修得が十分かどうかを判断する6時限目の「講習効果の確認」(みきわめ)では、技能水準が不足していると判定された受講者はなく、36人全員が6時限で技能講習を修了した。

2.模擬技能検定の合否

合否結果

YTC(18人)

STEC(18人)

合計(36人)

合格

17人

94.5%

15人

83.3%

32人

88.9%

不合格

1人

5.5%

3人

16.7%

4人

11.1%

36人中32人が合格し、88.9%という高い水準の結果を得た。合格者の成績は、90点以上が半数以上(52.8%)を占めており、高いレベルでの技能修得が達成されていたと結論できる。

 

以 上

※普通二輪(小型限定)実験講習プロジェクト報告書
http://www.jama.or.jp/motorcycle/environment/index.html