JAMA 一般社団法人日本自動車工業会 
 

ニュースリリース- 2011年04月07日

2010年度小型・軽トラック市場動向調査について

一般社団法人 日本自動車工業会(会長:志賀 俊之)は、2010年度に実施した小型・軽トラック市場動向調査の結果をまとめた。

この調査は、小型・軽トラックユーザーの保有・購入・使用実態などを時系列的に捉え市場構造の変化を把握することに加え、自動車に関する法令や条令の施行・改定、ならびに、小型・軽トラック市場を取巻く社会的な環境の変化を踏まえ、以下の点の把握も行なった。

  1. リーマンショック後の景気低迷およびエコカー減税/補助金による変化
  2. 事業所内での小型トラック・軽トラックの使い分け
  3. 大気環境改善などに関する意識
  4. 農家におけるトラック・バンの動向
  5. 高速道路利用実態と利用状況の変化

調査結果の主な特徴は以下のとおり。

  • 足元では景気や荷動きの改善が見込まれ、それに伴い業況感も徐々に上向き
  • エコカー補助金等の政策効果で需要は持ち直すが、保有期間の長期化傾向は継続
  • リーマンショック以降の景気悪化・荷動きの低迷により稼働率が低下、保有減少
  • 車種毎の使用実態に大きな変化はないが、輸送合理化の中で軽比率上昇
  • 今後の意向は同じ車型への代替意向が高いが、複数車種を保有している事業所では合理化による保有減・軽比率増加を見込んでいる
  • 運輸業で環境問題への関心度は高まるが、経営状況悪化が環境対策推進に重荷。次世代環境商用車は好イメージも、航続距離・インフラ面が最大の懸念点
  • 農家の減少傾向は継続するも規模拡大、小型トラック保有率増加の動き
  • 運輸業や卸売業、小型トラックを中心に、約3割が高速道路を月1回以上利用

報告書は一般向けに配布するとともに、当会ホームページにも掲載する。

以 上

ご参考:2010年度小型・軽トラック市場調査の概要